脂肪酸の書き方で困ることと、脂肪を省略なしで実際に書いてみる

油のことを調べ始めると化学式が読めなくて困ります。特に最初に困るのが、ノコギリ状の線が出て来て元素記号がついていない構造式でした。私のように何だこれは?と思う方いらっしゃるのではないですか。

そして、油の構造式を書いてみたいという方、きっといらっしゃると思います。私もそうだったのです。

簡単に説明しておきます。

脂肪酸の構造式3つの書き方

脂肪酸について分かりにくいのは、構造式の書き方。これは、同じステアリン酸です。ステアリン酸は、炭素数18の飽和脂肪酸です。

一番下が、省略なしの形。右端がメチル基(CH3)で左端がカルボキシル基(COOH)です。それが、二番目になると、やや省略されているのがお分かりになると思います。

そして、一番上。炭素(C)と水素(H)はすべて省略され、それ以外の二重結合の酸素(O)と水酸基(OH)だけ書かれています。

ネットでも圧倒的に一番上の形で書かれている構造式が多いです。油のことを調べ始めると、構造式の意味が分からなくて苦労します。

ステアリン酸

ステアリン酸

実際に脂肪を書いてみる

脂肪はグリセリンと脂肪酸3本のエステルです。

よく、こんな風に簡単に書かれています。

油の反応式

図中R1、R2、R3は炭化水素基のことです。単純に炭素(C)に水素(H)が完全についている場合もありますが、脂肪酸には炭素の二重結合をもつものがあります。そのように考えてください。

一例として、ココアバターの組成を考えます。ココアバターを構成する脂肪酸は、これ1種類だけではなく、いろいろな組み合わせがあります。その中の一例です。

グリセリンに炭素数16の飽和脂肪酸であるパルミチン酸と、炭素数18の一価の不飽和脂肪酸であるオレイン酸、炭素数18の飽和脂肪酸であるステアリン酸がエステルになります。

赤い点線で囲まれた部分が、水(H2O)になり、外れます。

ココアバターの組成

ココアバターの組成

水を外して結合させると油のできあがりです。脂肪酸が3本ついた、トリグリセリド(TG)です。

ココアバターの組成

ココアバターの組成

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