油はカロリーが高いが油の種類で違いがある?他の食品ともカロリーを比較してみた

油はカロリーが高いというのは常識です。どのくらいカロリーがあるのか?また食用油には種類がありますが、それによってカロリーが変わるのかどうか。また、油以外の食品ともカロリーの違いを比較してみました。さらに、食用油と灯油やガソリンなど燃料の油とカロリーの違いを比較してみました。

ストーブ

油はよく燃える

油に関しては、私にはこんな思い出があります。

私は北国で育ったのですが、子供のころは私の家では冬になると石炭ストーブを使っていました。若い人は、石炭といっても分からないかもしれません。北海道や九州には炭鉱があって、石炭を掘っていたのです。昔は製鉄に関係していたのだと思います。化石燃料です。

石炭は手に持つと、石と同じくらいの重さがありました。だから、マッチを擦ったくらいの火では燃やすことができません。最初に紙などまとまった量を燃やして、火を大きくするとやっと燃え始めるのです。

しかし、ストーブに火をつけるときには、簡単にある程度の大きさの火にしたいので、古新聞などに使い古した天ぷら油をしみこませて火をつけていました。これがよく燃えるのです。

よく燃えるというのをもっとていねいにいうと、熱をたくさん出すのです。ただの新聞紙を燃やすより、古い油をしみこませた新聞紙の方が燃えやすいし、なにしろ長持ちしてとても熱くなります。すると、小さい火では燃えにくい石炭にも簡単に火が移ったものでした。

油がカロリーが高いという話は、感覚的にも理解できる話です。しかし、油には、てんぷら油(大豆油)を始め、オリーブ油、亜麻仁油などいろいろな種類があります。まず、それらのカロリーを比較してみましょう。

食用油の種類別にカロリーを比較してみた

食用油は1グラム9kcal

まず初めに、食用油100グラムのカロリーを調べて比較してみました。カロリーに違いはありませんでした。植物油はみんな921kcalです。ラードだけが少しだけ高いです。なぜ、同じカロリーになるのかというと、脂肪酸に多少の長さの違いや二重結合の有無があるものの、脂肪酸の構成が似ているからだと思います。

食用油100gのカロリー(kcal)出典
オリーブ油 921(kcal)
米ぬか油 921(kcal)
大豆油 921(kcal)
トウモロコシ油 921(kcal)
ひまわり油・高リノール酸 921(kcal)
ラード 941(kcal)
亜麻仁油 921(kcal)
えごま油 921(kcal)
サフラワー油・ハイオレイック 921(kcal)

油のカロリーは、100グラムあたり921kcal。つまり、1グラムあたり、9kcalと覚えておけば間違いはありません。

おおさじ

大さじ1杯、小さじ1杯の油のグラム数とカロリー

計量するときは、水よりも軽いので、比較表を載せます。小さじ1杯は5ml、大さじ1杯は15mlです。

小さじ(5ml) 大さじ(15ml)
5g 15g
4g 12g

油小さじ1杯は、9×4=36kcal
油大さじ1杯は、9×12=108kcal

このように計算します。

油と他の食品のカロリーを比較してみた

さて、油のカロリーが分かったところで、他の食品と比較してみましょう。まずは、なんといってもお酒です。お酒はカロリーが高いでしょう。

お酒

お酒のカロリーとの比較

下の表に入っている数字は、それぞれ100gあたりのカロリーです。

ウイスキー 237kcal
ウオッカ 240kcal
ワイン(赤) 73kcal
ワイン(白) 73kcal
清酒(純米酒) 103kcal
清酒(吟醸) 104kcal
ビール 40kcal

燃えそうなウオッカでも油の1/4程度しかありません。
私の好きなビールは、たったの40kcalでした。ロング缶(500ml)を1本飲んで、ざっと200kcalというところです。

お酒に比べて油の熱量がダントツに高いことがわかります。

後は推して知るべしですが、せっかくですから、肥満のもと、炭水化物についても調べてみましょう。

ごはん

炭水化物のカロリーとの比較

炭水化物は、ご飯と、パンと、うどん、そば、パスタ、ラーメンが浮かんできます。パスタとラーメンは普通油をたくさん使います。しかし、文科省のDBではお店で出てくるような完成品のパスタとラーメンは検索できないので、ゆでた麺だということでお読みください。こちらもそれぞれ100gあたりのカロリーです。

白米(炊飯) 168kcal
食パン 264kcal
うどん(ゆで) 105kcal
そば(ゆで) 132kcal
スパゲッティ(ゆで) 149kcal
中華めん(ゆで) 149kcal

そうそう、忘れるところでした。炭水化物の王様、砂糖を。

黒砂糖 354kcal
上白糖 384kcal
グラニュー糖 387kcal

さすがに砂糖は高いですね。砂糖を使ったお菓子は太るなんていわれていますが、それでも、油に比べればカロリーは半分以下です。

料理で大さじ一杯というのは15ccのことですが、大さじ一杯の油は約12gだそうです。たとえばマヨネーズもほとんど油みたいなものです。マヨネーズ大さじ一杯で、100kcalを超えてしまいます。
それと比べると、炭水化物は大したことがありません。

油は断トツにカロリーが高く、肥満のもとだということがよく分かりました。

燃料

食用油と燃料の油のカロリーを比較してみた

食用油は、100gあたり921kcalあることが分かりました。そして、それは他の食品に比べて断トツに高いことが分かりました。

ところで、油といえば、燃料になるガソリンや石油、軽油などがあります。油の種類によってどんな違いがあるのでしょうね。食用油と燃料の油はどちらがカロリーが高いのでしょう。ガソリンは危険物だし、爆発的に燃えるし、さぞかしカロリーが高いだろうなと思います。
早速調べてみました。

食用油は、100gあたり921kcalの熱量があるのですが、1kgなら9210kcalです。
では、ほかの燃料と比べてみましょう。

ん?なんだ食用油の方がカロリーが高いのかと一瞬思ってしまいました。

ガソリン 8400kcal/L
軽油 9200kcal/L
灯油 8900kcal/L

(Wikipediaによる)

単位がリットルなので重量である㎏に変換しなければなりません。
それで、それぞれの比重を調べてみました。

ガソリン 0.73~0.76
軽油 0.80~0.84
灯油 0.78~0.80

めんどくさいので、ガソリン0.73、軽油0.80、灯油0.78で計算してみましょう。

燃料になる油は食用油よりカロリーが高い

ガソリン 11506kcal/kg
軽油 11500kcal/kg
灯油 11410kcal/kg
食用油 9210kcal/kg
エタノール 6400kcal/kg

やはり、燃料になる油はカロリーが高いです。食用油よりも2割くらい高いですね。比較のためにエタノールを載せました。これは薄めていない純度100%のものです。

エタノールは、エチルアルコール。お酒のアルコール分のことです。数年前にバイオエタノールが話題になっていましたが、エタノールは燃料として使われます。実際に、ブラジルではエタノールでクルマが走っているそうです。

さて、100gあたりに直してみましょう。これで、今まで書いてきたお酒や炭水化物とも比較ができます。しかし、こうやって見ると、燃料となるガソリン、軽油、灯油はカロリーがダントツに高いです。

100gあたりのカロリー
ガソリン 1150.6kcal
軽油 1150kcal
灯油 1141kcal
食用油 921kcal
エタノール 640kcal

食用油もなかなかカロリーが高く、燃料であるエタノールよりもカロリーが高く、燃料油よりもカロリーが低い程度ですから、十分に燃料になるだけのカロリーを持っています。

ためしにネットで「油よりもカロリーが高いもの」と入れても何も出て来ませんでした。油はもっともカロリーが高いものだと考えてよいと思います。

油はカロリーがとても高い。それがよく分かりました。

まとめ

油は食品の中でも一番カロリーが高いものです。時々、油でやせるような話を聞くことがありますが、それは勘違いです。

たとえば、使う油を、オリーブオイルからえごま油に替えたとします。毎日使う量が変わらなければ、燃えやすいえごま油を使った方が体につきにくくなるかもしれないので、多少体重に影響があるかもしれません。

しかし、それはやせることとはちがいます。やせることは、基本的に、食べたカロリーと消費したカロリーの引き算で決まります。オメガ3系の油がダイエットに役に立つなんて聞いて、サプリメント代わりに飲んでいたら太ります。

気をつけてくださいね。

スポンサーリンク