カメリナオイルは加熱できるオメガ3系の油

オメガ3系のえごま油と亜麻仁油はどこでも買える油になってきました。最近では、マヨネーズも出て来ました。しかし、冷蔵庫に入れておいても味が変わりやすい油です。魚くさくなっていきます。

次は保存性が高くなるように他のものと混ぜるか、別な植物のオメガ3系の油がでるだろうなと思っていました。カメリナオイルというものが出て来ました。

どんな油なのか、調べてみました。

カメリナとはどんな植物か

カメリアオイルなら椿油ですが、カメリナオイルとは初めて聞きました。

カメリナオイルは2012年の9月に初めて検索され、2014年の6月からたまにポツポツ検索されるようになり、2015年の10月から継続的に検索されるようになりました。今のところ2016年の3月くらいが一番検索されたようです。

「カメリナ・サディバ」あるいは、「カメリナ」と呼ばれる植物で小麦の輪作作物として知られています。ヨーロッパ(スイス・ギリシャなど)で3000年にわたって栽培され、近年、アメリカ、カナダでも栽培されているそうです。

ちなみに美容と健康のための 植物オイル・ハンドブックによると、19世紀末までフランスでも栽培されていましたが、徐々に減少し、より収益の上がる採油植物にとってかわられました。そんな中、生化学者マックスミリアオ・ビュトスが長期に及ぶ研究の結果、この植物にはα-リノレン酸とリノール酸が豊富に含まれていることを発見し、栽培を再開したとありました。フランスでは、2008年までフラックスシード油(亜麻仁油)は販売が禁止されていたそうです。

和名はナガミノアマナズナといわれます。ナズナ・・・聞き覚えがある名前です。使わせてもらえる画像がありました。子供の頃、ペンペン草といっていたやつにとても似ています。確かにぺんぺん草にも実がなりました。

アブラナ科アマナズナ属の植物。

カメリナ

種子から絞られる油は、カメリナ油(False flax oil)と呼ばれています。さて、いつものように脂肪酸組成がどうなっているのか調べてみました。

カメリナ油の脂肪酸組成

ファゼンダ藤田さんのサイトに脂肪酸組成が出ていました。

ファゼンダ藤田は、北海道の、函館の近くにある北斗市でカメリナの生産および研究を行っている会社です。サイトには、2011年から日本では初めて栽培を開始し、2014年には約3トン・ヘクタールの子実収量を達成しましたとあります。

広島大学を退官された藤田耕之輔先生が研究し、栽培されているようです。

カメリナオイルの特徴は、不飽和脂肪酸が多く、α-リノレン酸>リノール酸>オレイン酸の順番に割合が多いです。炭素の二重結合が1つあるオメガ9の脂肪酸は合計すると、α-リノレン酸と同じ程度、30%くらいになります。

オレイン酸はともかく、α-リノレン酸とリノール酸は酸化されやすい脂肪酸です。脂肪酸組成だけを見ても、なぜ加熱できるのか、つまり、酸化されにくいのか分かりませんね。脂肪酸組成だけから考えると、酸化されやすい油です。

カメリナ油
脂肪酸組成
パルミチン酸C16:0 7.80%
ステアリン酸C18:0 2.96%
オレイン酸C18:1 16.77%
リノール酸C18:2 23.06%
リノレン酸C18:3 31.20%
エイコセン酸C20:1 11.99%
エルカ酸C22:1 2.80%
その他 3.40%
出典|ファゼンダ藤田

気になるのはエルカ酸

カメリナオイルは、カメリナがナタネと同じくアブラナ科なのでエルカ酸(エルシン酸)が少し含まれます。気になる方は、避けられた方がよいでしょう。もともとナタネ油はエルカ酸が多く、品種改良によって、無エルカ酸か低エルカ酸に変えられて食用に向く油になったという歴史があります。

ナタネの品種改良については、ナタネの品種について無エルカ酸(エルシン酸)と低エルカ酸のものという記事に書きました。また、ナタネ油のエルカ酸については、なたね油はカノーラ(キャノーラ)油へという記事で書きました。

北海道ではカメリナ栽培の動き

クラウドファウンディングREADYFORには、北海道の限界集落で、奇跡の油・国産のカメリナオイルを作りたいというプロジェクトが出ていました。

人口70人の北海道の中でも北の方に位置する美深町の仁宇布地区で、藤田耕之輔先生とお知り合いの柳生佳樹さんが生産を行なうプランを立ち上げたようです。

以前、ひまわり油の遺伝子組み換えをしていない国産高オレイン酸タイプはいいかもという記事で、北海道名寄市の取り組みを紹介したことがあります。

寒い地方で油料作物を栽培すると、自然の摂理で、融点の低いオメガ3の脂肪酸の含有率がより増えるようです。国産のものが増えるとよいなあと思います。

なぜ加熱できるのか

カメリナオイルはビタミンEがオリーブオイルの5倍あるほか、β-カロテン、ポリフェノールなど、天然の抗酸化成分が豊富に含まれるため酸化に強いそうです。

「カメリナオイル」は150℃で30分加熱しても0.4%しか壊れず230℃まで耐えられる、という記事もありました。開封後も暗所常温保存ができ、賞味期限も亜麻仁油・エゴマ油が3~6ヶ月に対し、約2年間(730日)と長いのが特徴です。

開封後も暗所常温保存ができるというのを明記しているのが、保存性のよさへの自信の表れだと思います。(出典

カメリナオイルはどんな味?

カメリナオイルは、ナッツのような風味があるそうです。すみません。私はこの記事を書く2日前にカメリナオイルの存在を知ったので、実際に、味わったことがないです。

アマゾンのレビューを読むと、少しクセがあるとか、ブロッコリーのような香りとも書かれていました。

実は、昨日、実家からもらってきた亜麻仁油の封を切ったのですが、正直、こんなにまずかったっけ?と思っていました。えごま油よりもくせがあります。アシが早い亜麻仁油とえごま油は、古くなってくると、同じように魚くさくなります。

おいしくないのは、未開封でも少し酸化していたのかもしれません。以前、亜麻仁油の酸化を抑える保存方法という記事で、亜麻仁油にゴマ油を足すと保存性が高まる話を書きました。

亜麻仁油やえごま油の保存性を高めるには、そのような方法もあります。

国産のカメリナオイルとカナダ産のカメリナオイル

国産のカメリナオイルに敬意を表して先に紹介します。食用カメリナオイル(100ml)は北海道産のオイルです。

ブームになると、残念なことにアマゾンや楽天ではプレミアム価格で販売されるようになります。私はえごま油を2年使っていたのですが、テレビ番組のおかげで適正価格で買えなくなり使うのをやめました。現在でも高いので買いません。

食用カメリナオイル(100ml)は、1500円+関東への配送料800円で販売されています。もちろん、北斗市のファゼンダフジタさんが販売しています。

もう一つは、株式会社ブルージュール・ジャパンさんが輸入しているカナダ産のカメリナオイルです。

カメリナオイル(250ml)は1770円+関東への配送料540円で販売されています。Bluezur(ブルージュール)さんが販売されています。

このオイルは、店舗でも販売されています。

伊勢丹立川店
クイーンズ伊勢丹
京北スーパー
ザ・ガーデン自由が丘
サポーレ瑞穂店
成城石井
ナショナル麻布マーケット
日進ワールドデリカテッセン
パルクアヴェニューカワトク
丸正食品チェーン総本店
スーパー三浦屋

実際に、手にとって確かめてみるのもよいと思います。

その他のオメガ3の油を知るには、オメガ3の油は5種類あるをお読みください。

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