炭素数20の脂肪酸アラキドン酸からできるプロスタグランジンについて記事を集めました。
プロスタグランジンE2が問題だ
リノール酸を摂りすぎるとよくないといわれる理由は、変換されたアラキドン酸が炎症やアレルギー反応をひどくするプロスタグランジンの材料になるからだといわれます。そのプラスタグランジンは、プロスタグランジンE2(PGE2)が主役のようです。 人の...
プロスタグランジンE2とE3、E1の違いを構造式から調べた
炎症を促進するというアラキドン酸からできるPGE2。反対に抑制するというEPAからできるPGE3とジホモ-γ-リノレン酸からできるPGE1。どんな違いがあるのか調べてみると、炭素の二重結合の数が違うだけで同じ構造でした。 また、プロスタグラ...
プロスタグランジンE2が炎症を促進する仕組みとそれを抑制する仕組み
プロスタグランジンE2(PGE2)は、ヒスタミンを放出するマスト細胞のEP3受容体を介して炎症を促進する作用があります。しかし、EPAからできるいくつかの種類のプロスタグランジン(PG)とトロンボキサン(TX)が存在すると、プロスタグランジ...
プロスタグランジンが発見される歴史で疑問に思った2つのこと
プロスタグランジンは、細胞膜のリン脂質にあるアラキドン酸、γ-リノレン酸とEPAから作られます。もともと精液から発見され、その後、脂肪酸が材料になることが分かりました。また、アスピリンが効くのは、プロスタグランジンを作らせないからだと発見されました。
アラキドン酸から炎症に関係があるエイコサノイドができる
アラキドン酸は、プロスタグランジン(PG)とトロンボキサン(TX)になるほか、ロイコトリエン(LT)とリポキシン(LX)という生理活性物質になります。まとめてエイコサノイドと呼ばれます。これらの反応は、小さな滝が連続するcascade(カス...
PGD2は炎症を抑制する
PGD2はアラキドン酸からシクロオキシゲナーゼ(COX)によって作られるプロスタグランジンの1つですが、炎症を亢進するのではなく抑制するものです。癌にも炎症にもアレルギー反応にも関係しています。 新しい炎症抑制機構の発見とそれを応用した病態...