脂質の代謝

余分なコレステロールを回収するHDL

HDLは、細胞にたまったコレステロールを肝臓に戻すのが役割です。善玉コレステロールといわれるHDLが小腸や肝臓から生まれ、組織からコレステロールをもらいながら、肝臓に戻ります。また、CETPという酵素によって集めたコレステロールをVLD...
脂質の代謝

なぜ中性脂肪が高いと善玉コレステロールHDLの数値が低くなるのか?

健康診断の結果で、中性脂肪が高いと善玉コレステロールHDLが低くなると思ったことはありませんか?私はビールが好きなので、飲んでいると体重が増え、中性脂肪が上がります。しかし、なぜ同時にHDLが低くなるのだろうと思っていました。その理由を調べました。
脂質の代謝

細胞からコレステロールをHDLに渡すABCタンパク質

HDL(善玉コレステロール)は細胞から余っているコレステロールを受け取り肝臓に運びます。このとき、HDL自身が細胞からコレステロールを引き出すのではなく、細胞膜にあるABCタンパク質が、余っているコレステロールを細胞外に搬出しそれをHDLが...
脂肪をエネルギーにする

脂肪はエネルギーになるために脂肪酸がβ酸化されアセチルCoAまで分解される

脂肪が体の中でエネルギーとなるためには、脂肪から脂肪酸が切り離され、さらに分解されてアセチルCoAになる必要があります。アセチルCoAをつくる行程は、脂肪酸からアシルCoAに変わった後、アシルCoAのβ位に二重結合ができ、二重結合に水が...
脂質の代謝

ブドウ糖がアセチルCoAになるまでに11個の反応がある

ブドウ糖がTCA回路(クエン酸回路)に入る物質アセチルCoAとなるには、11個の反応が必要です。一方、脂肪酸からわずか4個の反応でアセチルCoAができます。脂肪はエネルギー源として優れています。ブドウ糖が分解される解糖系の反応以前、...
脂肪をエネルギーにする

アセチルCoAとは酢酸のことか

この記事では、アセチルCoAは、酢酸を補酵素Aが運搬していく形であり、アセチルCoAの本質は、酢酸であることについて書きます。私と同じように化学を勉強して来なかった人の中には、アセチルCoAの意味が分からない人がいるのではないかと思って記事...
脂肪をエネルギーにする

TCA回路-脂肪を燃やす

脂肪酸はβ酸化を受けて、炭素数2のアセチルCoAになりTCA回路に入ります。TCA回路で行われる反応では、ATPはつくられません。補酵素NAD+がNADH+H+になり、FADがFADH2になりそれぞれ水素を受け取ります。また、GDPがGTP...
脂肪をエネルギーにする

脂肪からATPをつくる-電子伝達系

電子伝達系では、ミトコンドリアのTCA回路からできた物質(3NADH + 3H+ + FADH2)から電子を取り出し、プロトン(H+)の濃度差をつくって、その濃度差をもとにATP合成酵素が働き、ATPがつくられます。1個のアセチルCoAから...
脂肪をエネルギーにする

脳でエネルギーとして使われるケトン体について調べてみた

ケトンは化学的に特定な構造をもつ物質の総称ですが、ケトン体は、アセト酢酸、3-ヒドロキシ酪酸(β-ヒドロキシ酪酸)、アセトンのことを指し、肝臓でアセチルCoAからつくられます。絶食している時など、ブドウ糖が著しく少ない状態でつくられます。...
脂質の代謝

脂肪は寝ていても運動していても使われている

体はブドウ糖を燃やしてエネルギーにしているといわれます。そのため、体についた脂肪を燃焼させるには、最初にブドウ糖を消費して糖を枯渇させてから脂肪が燃え始めると思っていたのです。脂肪を燃やすためには、運動を始めてもしばらく時間がかかると思って...
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