脂肪の合成

脂肪の材料になるのは光合成から作られる糖である

脂肪のもとは糖であり、糖は光合成で植物がつくります。光合成には明反応と暗反応があり、明反応で、光エネルギーをATPとNADPH+H+に変え、暗反応では、それらを使って、二酸化炭素(CO2)から糖をつくります。この記事では、明反応まで説明...
脂肪の合成

炭素を固定するカルビン回路 光合成暗反応

光合成の明反応によって、ATPとNADPH+H+というエネルギーがつくられました。次は光合成の暗反応で、空気中の二酸化炭素(CO2)が固定されます。途中できるグリセルアルデヒド3-リン酸から糖がつくられます。動物の場合は、血液中をグルコ...
脂肪の合成

ブドウ糖を脂肪酸に変える

ブドウ糖から脂肪酸をつくる時、アセチルCoAからスタートして、まず炭素数16のパルミチン酸をつくります。もともとアセチルCoAからつくられた、アセチルACPとマロニルACPを加えてできた炭素数4のブチリルACPに、マロニルACPから炭素を2...
脂肪の合成

ブドウ糖を分解する解糖系から脂肪合成に必要なグリセリンを得る

グリセリンは、食べた脂肪から再利用されます。もし、足りない場合は、ブドウ糖が分解される解糖系の中でできるジヒドロキシアセトンリン酸をもとに、リン酸がついた「活性化」したグリセロール3-リン酸ができます。グリセリンは食べた脂肪からまず再...
脂肪の合成

グリセリンに飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸が結合する場所は決まっている

グリセリンは3価のアルコールで、OHが3個あります。脂肪酸が3本そこに結合して、脂肪(トリアシルグリセロール)ができるのですが、決まりがあります。飽和脂肪酸はsn-1位に、多価不飽和脂肪酸はsn-2位に結合します。油脂の構造と機能~...
油の加工

ショートニングの歴史から大豆油への水素添加の意味を知る

ショートニングは、主に植物油を原料とした、常温でクリーム状の、食用油脂です。1911年からラードの代用品として発売されました。最初は綿実油に水素添加されたものでしたが、1950年代以降は大量生産されるようになった大豆油に水素添加されたものに...
油の加工

マーガリンっていつからあるか調べてみたら150年くらい前からあった

マーガリンは、1869年にフランスで発明されました。初めは動物脂肪を使っていましたが、1910年頃からは不飽和脂肪酸に水素添加する技術が使われるようになりました。マーガリンっていつからあるのだろう?最近、食べてはいけない食品のベ...
油の加工

トランス脂肪酸とはどのようなものか?

トランス脂肪酸は不飽和脂肪酸に水素添加するとできて来ます。マーガリンは、冷蔵庫から出してもバターのようにカチカチになっていないことと、常温で置いていても溶けてしまわないことが求められるのでほどほどの割合になるようリノール酸に水素添加されます...
油の加工

サラダ油ってなんだろう

サラダ油は、1924(大正13)年から販売されている油です。最初は大豆油を精製したものでしたが、現在は、大豆油となたね油の精製油を混合したものです。サラダ油は、生野菜にかけてもクセがないようにつくられました。ハイカラな油だったのです。...
油の加工

なぜ含油率が低い大豆から油を搾るのか

大豆は含油率が20%程度しかありませんが、油糧種子としては生産量が世界一の作物です。搾りにくさは溶剤抽出によって克服されました。油を搾った後の大豆粕は、昔は肥料、今は栄養豊富な飼料になります。大豆は1900年頃から満洲で大量栽培され、中国南...
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