脂肪について記事一覧

脂肪をエネルギーにする

アセチルCoAとは酢酸のことか

この記事では、アセチルCoAは、酢酸を補酵素Aが運搬していく形であり、アセチルCoAの本質は、酢酸であることについて書きます。私と同じように化学を勉強して来なかった人の中には、アセチルCoAの意味が分からない人がいるのではないかと思って記事...
脂肪をエネルギーにする

TCA回路-脂肪を燃やす

脂肪酸はβ酸化を受けて、炭素数2のアセチルCoAになりTCA回路に入ります。TCA回路で行われる反応では、ATPはつくられません。補酵素NAD+がNADH+H+になり、FADがFADH2になりそれぞれ水素を受け取ります。また、GDPがGTP...
脂肪をエネルギーにする

脂肪からATPをつくる-電子伝達系

電子伝達系では、ミトコンドリアのTCA回路からできた物質(3NADH + 3H+ + FADH2)から電子を取り出し、プロトン(H+)の濃度差をつくって、その濃度差をもとにATP合成酵素が働き、ATPがつくられます。1個のアセチルCoAから...
脂肪をエネルギーにする

脳でエネルギーとして使われるケトン体について調べてみた

ケトンは化学的に特定な構造をもつ物質の総称ですが、ケトン体は、アセト酢酸、3-ヒドロキシ酪酸(β-ヒドロキシ酪酸)、アセトンのことを指し、肝臓でアセチルCoAからつくられます。絶食している時など、ブドウ糖が著しく少ない状態でつくられます。...
脂肪の合成

脂肪の材料になるのは光合成から作られる糖である

脂肪のもとは糖であり、糖は光合成で植物がつくります。光合成には明反応と暗反応があり、明反応で、光エネルギーをATPとNADPH+H+に変え、暗反応では、それらを使って、二酸化炭素(CO2)から糖をつくります。この記事では、明反応まで説明...
脂肪の合成

炭素を固定するカルビン回路 光合成暗反応

光合成の明反応によって、ATPとNADPH+H+というエネルギーがつくられました。次は光合成の暗反応で、空気中の二酸化炭素(CO2)が固定されます。途中できるグリセルアルデヒド3-リン酸から糖がつくられます。動物の場合は、血液中をグルコ...
脂肪の合成

ブドウ糖を脂肪酸に変える

ブドウ糖から脂肪酸をつくる時、アセチルCoAからスタートして、まず炭素数16のパルミチン酸をつくります。もともとアセチルCoAからつくられた、アセチルACPとマロニルACPを加えてできた炭素数4のブチリルACPに、マロニルACPから炭素を2...
脂肪の合成

ブドウ糖を分解する解糖系から脂肪合成に必要なグリセリンを得る

グリセリンは、食べた脂肪から再利用されます。もし、足りない場合は、ブドウ糖が分解される解糖系の中でできるジヒドロキシアセトンリン酸をもとに、リン酸がついた「活性化」したグリセロール3-リン酸ができます。グリセリンは食べた脂肪からまず再...
脂肪の合成

グリセリンに飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸が結合する場所は決まっている

グリセリンは3価のアルコールで、OHが3個あります。脂肪酸が3本そこに結合して、脂肪(トリアシルグリセロール)ができるのですが、決まりがあります。飽和脂肪酸はsn-1位に、多価不飽和脂肪酸はsn-2位に結合します。油脂の構造と機能~...
油の加工

ショートニングの歴史から大豆油への水素添加の意味を知る

ショートニングは、主に植物油を原料とした、常温でクリーム状の、食用油脂です。1911年からラードの代用品として発売されました。最初は綿実油に水素添加されたものでしたが、1950年代以降は大量生産されるようになった大豆油に水素添加されたものに...
スポンサーリンク