アマニ&セサミ クランチ (株)わだまんサイエンス

京都のわだまんサイエンスの方から、アマニ&セサミ クランチをいただきました。クッキーやビスケットのようなお菓子かなと思ったら、アマニ(亜麻仁)とセサミ(胡麻)だけでできたクランチでした。なかなかぜいたくなお菓子です。

2020年6月に新発売

6月に発売されたばかりのアマニ&セサミ クランチ、いまのところ、京都・ごまの専門店ふかほりの通販サイトだけで買うことができます。

ごまなび - 京都・ごまの専門店ふかほり オンラインショップ / エラー

内容量:100g
価格(税込):799 円
送料:660円(6480円以上で無料になります)

12粒でオメガ3が1.9g、胡麻セサミンが22mg含まれる

商品の特徴は、「アマニ&セサミ」です。12粒(30g)でオメガ3のα-リノレン酸が1.9g、胡麻セサミンが22mg含まれています。

1袋100g入りなので1/3が目安です。

オメガ3の脂肪酸は、成人男性は、2.0~2.4g/日、成人女性は、1.6~2.0g/日摂っていれば不足することはありません。ほぼ、1日分をまかなえます。

また、セサミンについては、セサミンサプリメントの1日使用量を調べて行くと、10~36mgとばらつきがありました。しかし、最初に発売したメーカーが10mgと設定しているので、1日それだけあれば十分なのだと思います。

亜麻仁とごまが香る

袋を開けるとふわっと亜麻仁とごまの香りがします。おじさんの私には少し小さく感じるクランチは、シニア層の女性を「食べる人」に想定しているのだろうなと思いました。クランチ(Crunch)は ボリボリ、バリバリなど噛んだときになる音のことで、つまり、そういうお菓子です。

味はなんとも上品です。甘すぎず、しょっぱくもなく、油も軽くおいしい。値段のよいお菓子をたまにいただくことがありますが、決して強い味はしません。そして後味がよいのが特徴です。このクランチも同じです。おいしいです。

そして、意外と食べ応えがあります。これが魅力かもしれません。

使われている原材料

ローストアマニ末、金イリゴマ、フラクトオリゴ糖シロップ、黒糖、麦芽糖、バター、塩、生姜末、/トレハロース

原材料は、この順番に多いのです。ローストアマニ末が一番多いのですね。気になる材料を調べてみます。

亜麻仁と胡麻(だけ)のお菓子

最初、気がつきませんでした。クッキーやビスケットのように小麦粉が使われていないことに。(!)

ローストアマニ末、金イリゴマ以外は、味と香りを調整するものしかありません。つまり、アマニ&セサミ クランチは、亜麻仁と胡麻だけでできたお菓子です。

ローストアマニはニュージーランド産のゴールデン種

アマニにはブラウンとゴールデンの2種類あります。ゴールデン種は食用として開発された品種です。

金イリゴマはトルコ産

金ゴマは、香り旨みコクがバツグンによく、明治16年(1883年)から続く胡麻の和田萬のこだわりの商品なのだそうです。昭和40年代(1960年代後半~)から金ゴマを取り扱っていると書かれていました。中でもトルコ産の品質が最上だそうです。

株式会社 和田萬

フラクトオリゴ糖

フラクトオリゴ糖は、甘いですが、糖として吸収されないので血糖値を上げません。腸内でビフィズス菌や乳酸菌などのエサになります。(参考:フラクトオリゴ糖|株式会社 明治

黒糖と麦芽糖

白砂糖を使わないようにミネラルを含んだ黒糖を使い、また、麦芽糖は、まろやかな味になります。

トレハロース

トレハロースは、岡山の林原が初めて量産化に成功した糖です。甘味の質が上品で保湿性に優れている特徴があります。どんな糖なのかなと思いますね。

砂漠などには、乾燥して何年も死んだような状態にありながら、水分を与えてやると生き返る植物や昆虫が存在します。こういった現象に関係しているのがトレハロースです。

林原とトレハロースについて「日本企業はなぜ世界で通用しなくなったのか」を読んだ。という記事で詳しく書いています。

「日本企業はなぜ世界で通用しなくなったのか」を読んだ。
この本を読むと、林原がデンプンを水飴に加工する会社から、微生物、酵素の研究開発を軸としてデンプン化学、新しい糖化製品をつくる会社に変わっていった過程が面白いです。 デンプンは切り方によっていろいろな糖に変わります。低コストでつくることと純度

100g中の栄養成分

100gの栄養成分の表がありました。

標準栄養成分(100g中)
熱量 475kcal
たんぱく質 9.2g
脂質 25.8g
(n-3系脂肪酸 6.38g)
炭水化物 59.7g
 糖質 51.6g
 食物繊維 8.1g
食塩相当量 0.43g
※この表示値は目安です。場合によっては、一時的に
お腹がゆるくなる場合がありますが、その場合は控え
るなど考慮してください。

ぱっと見て、脂質が多いのは当然として、たんぱく質が多いなと思いました。

たんぱく質が多い

お菓子は糖質が多いものが圧倒的に多いですが、アマニ&セサミ クランチはたんぱく質が多い。これは、アマニと金ゴマに、もともとたんぱく質が多いからです。アマニも金ゴマも栄養豊富です。

ちょうど少し前に、油を搾る実(種や果実)と油を比較していました。どんなに品質のよい油でも、栄養成分では原料にかないません。

ごまと精製していないごま油の栄養成分の比較
ごまは栄養豊富な食べ物なので、ごまを搾って精製していない油には、どのくらい栄養成分が入って行くのかなと思ったら、栄養成分としては、ほぼ、ただの脂質(油)でした。ただし、ごま特有のセサミン、セサミノール、セサモリンなど抗酸化作用がある物質は栄...

油は品質管理のために、できるだけ余分なものが入らないようにするのです。食品分析表に反映される成分なら、脂溶性のビタミンがわずかに入るくらいです。ビタミンAとかビタミンEなどです。

食物繊維が多い

食物繊維は、腸内細菌のえさとなり、腸内環境を整えます。

素材をもっと楽しもうと思えるようになるお菓子

繰り返しになりますが、アマニ&セサミ クランチは、亜麻仁とゴマだけのお菓子です。

亜麻仁油とごま油(特に太白)は人気がありますが、亜麻仁とゴマを買って来て食べる人は少ないだろうなと思います。ゴマは昔はどこの家庭にもあったと思いますが、いま、わざわざ買う人は少ないかもしれません。

しかし、このお菓子を食べると、亜麻仁とゴマはこんなにおいしいのかと改めて思いました。食べた人は、きっと私と同じように亜麻仁やゴマを買って来ようと思うようになります。

アマニ&セサミ クランチは、亜麻仁やゴマをもっと楽しもうと思えるようになるお菓子です。

NOTE

以前、あらいゴマを買って来てフライパンで炒って、電動コーヒーミルで挽いてすりゴマを作って玄米を始めいろいろなものにかけていたことがあります。

しかし、「かけて」いるだけだと、そのうち忘れてしまいます。

ごまはとてもよいものなので、このアマニ&セサミ クランチのように、ゴマ自体を食べると考えた方がよいなと思いました。

この記事を読むときにご参考にしていただそうな記事を紹介します。

オメガ3脂肪酸の1日の摂取量は?

セサミンの効果とは

ごまの記事一覧

また、その他の加工食品に含まれるオメガ3については、加工品に含まれるオメガ3をご参照下さい。

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