ピーナッツとオメガ3脂肪酸

ピーナッツにはオメガ3の脂肪酸は、100gあたりα-リノレン酸がせいぜい0.1gしかありません。ピーナッツはカロリーもあって腹持ちがよいですが、残念ながらオメガ3は期待できません。

ピーナッツ

ピーナッツにオメガ3の脂肪酸はほぼ「ない」

ピーナッツ(落花生  らっかせい)100gには脂質が50g程度あります。そのためカロリーは結構あります。

栄養成分は日本食品標準成分表2015年版(七訂)から調べました。参考のため、バターピーナッツとピーナッツオイルの成分も一緒に調べました。

脂肪酸組成をみると、一番多いのはオレイン酸で、脂肪酸の50%程度を占め、次がリノール酸、そして飽和脂肪酸のパルミチン酸、ステアリン酸と続きます。

オメガ3のα-リノレン酸はせいぜい0.1g

残念ながらオメガ3のα-リノレン酸はピーナッツ100gあたり0.1g程度しかありません。ピーナッツを食べたらオメガ3も摂れるんじゃないかと思いますが、ほぼ「ない」です。

逆に、リノール酸が11g以上あります。オメガ3の脂肪酸に興味がある方は、オメガ3とオメガ6のバランスを気にしていると思います。そういう意味では、ピーナッツは期待できないです。

らっかせい/
乾大粒種
らっかせい/
いり大粒種
らっかせい/
バターピー
ナッツ
落花生油
エネルギー 560kcal 588kcal 601kcal 921kcal
水分 6g 1.7g 2.4g 0
たんぱく質 25.2g 25g 23.3g 0
脂質 47g 49.6g 53.2g 100g
炭水化物 19.4g 21.3g 18.3g 0
灰分 2.3g 2.4g 2.8g 0
飽和脂肪酸 8.25g 9g 10.27g 19.92g
一価不飽和脂肪酸 22.57g 24.54g 23.55g 43.34g
多価不飽和脂肪酸 13.59g 14.83g 15.72g 29g
n-3系多価不飽和脂肪酸 0.09g 0.1g 0.05g 0.21g
n-6系多価不飽和脂肪酸 13.5g 14.73g 15.67g 28.8g
16:0パルミチン酸 4000mg 4400mg 5600mg 11000mg
18:0ステアリン酸 1300mg 1400mg 1800mg 3000mg
18:1計 22000mg 24000mg 23000mg 42000mg
18:2n-6リノール酸 13000mg 15000mg 16000mg 29000mg
18:3n-3αーリノレン酸 94mg 99mg 47mg 210mg
20:4n-6アラキドン酸 0 0 0 0
20:5n-3イコサペンタエン酸 0 0 0 0
22:6n-3ドコサヘキサエン酸 0 0 0 0

バターピーナッツは、本来バターで生ピーナッツを揚げたものですが、今はパーム油など安価な油で揚げています。

忘れられないピーナッツバター

私は子供の頃食べた明治屋のピーナッツバターの味が忘れられず、30歳過ぎに、毎日京橋駅で乗り降りしていたのをよいことに、京橋駅上にある明治屋本社で時々買っていました。

給食にもピーナッツバターは出て来ましたが、明治屋のはそれより明らかに高級な味がしました。食べ始めると止まらない。もうひとさじで止めておこうと思うのですが、やめられない味でした。

明治屋 ピーナッツバタークリーミー 450g
明治屋
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原材料:ピーナッツ、粉糖、植物油脂(大豆油を含む)、食塩

明治屋のサイトも貼っておきます。スーパーでは果物ジャムに比べて人気がないのかあまり見かけません。

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ネット通販はよく確かめないとひどく高い値段で買うことになるので、メーカーサイトと見比べるのがよい方法です。

NOTE

新幹線に乗ってビールを飲むときは、バタピーが定番です。普段ビールを飲むときにピーナツは買って来ないですが、なんであんなに合うのかなと思います。

ただ、リノール酸が多いことは覚えておきたい。一般にナッツは、オメガ6のリノール酸が多く、オメガ3のα-リノレン酸が少ないです。

その他の植物性食品については、農産物の中にどのくらいオメガ3脂肪酸が含まれているかをご覧下さい。

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