アボガドに脂質は多いがオメガ3はほとんど含まれない

アボガドは、水分の次に脂質が多く、果実の中では最大のカロリーを持ちます。脂肪酸組成で一番多いのはオレイン酸で10g近くあります。次に、パルミチン酸、リノール酸、パルミトレイン酸と続き、α-リノレン酸はわずか130mgしかありません。

アボガド

アボガドは油が含まれていて、こってりした食感があり好きです。巻き寿司にも入っていることがありますね。

どのくらい脂質が含まれているのか調べたことがなかったので、日本食品標準成分表2015年版(七訂)から調べました。

脂質は約19%

アボガドの脂質は18.7g。結構あります。大豆と同じくらいあります。大豆は種だけど、こちらは果実です。

アボガド100g中、水分が70g以上ありますから、わずかにたんぱく質と炭水化物があるだけで、いかに脂質が多いかわかります。栄養成分として脂質が一番多いです。

オレイン酸が一番多い

オレイン酸が約10g含まれています。その次が飽和脂肪酸のパルミチン酸、オメガ6のリノール酸、炭素数16でオメガ7のパルミトレイン酸に続き、オメガ3のα-リノレン酸になります。

α-リノレン酸は130mg

含まれているのは100gあたりわずか130mgです。1gもありません。

食品100gあたりの栄養成分
アボカド/生
エネルギー 187kcal
水分 71.3g
たんぱく質 2.5g
脂質 18.7g
炭水化物 6.2g
灰分 1.3g
脂肪酸総量 16.22g
飽和脂肪酸 3.21g
一価不飽和脂肪酸 10.82g
多価不飽和脂肪酸 2.16g
n-3系多価不飽和脂肪酸 0.13g
n-6系多価不飽和脂肪酸 2.03g
16:0パルミチン酸 3100mg
18:0ステアリン酸 88mg
16:1パルミトレイン酸 1300mg
18:1計 9500mg
18:2n-6リノール酸 2000mg
18:3n-3αーリノレン酸 130mg

果物中で最大のカロリーを持つ

ウイキペディアのアボカドによると果物中で最大のカロリーを持つそうです。100gあたり187kcalです。

世界的に最も多く栽培され、日本で売られているアボカドのほとんどを占めるハス種は、その果肉に脂肪分が約18~25%含まれている。豊富な脂肪分を含むため「森のバター」や「バターフルーツ」とも呼ばれることがあり、全ての果物の中で最大のカロリーを持つ。

糖分はほとんど含まず、10種類のビタミンと11種類のミネラルと食物繊維を豊富に含んでおり、この豊富な栄養素はアボカドの脂肪分に凝縮されている。ビタミンEの含有量も高く、アボカド1個半程度で成人男性に必要なビタミンE(10ミリグラム)を摂取できる。

NOTE

八百屋さんに並んでいるアボガドは輸入品ですが、和歌山県南部、鹿児島県奄美大島、沖縄県、高知県、愛媛県で栽培されているそうです。

アボカドの橋爪農園

その他の植物性食品については、農産物の中にどのくらいオメガ3脂肪酸が含まれているかをご覧下さい。

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