蒼のダイヤ。エキストラバージンオリーブオイルとは本来こんな味なのか

国産オリーブ100%のエキストラバージンオリーブオイル、蒼のダイヤを味わって驚きました。エキストラバージンオリーブオイルとは、こんな味だったのか。そして、つくっている会社に興味を持ち、(株)蒼のダイヤについても調べました。

オリーブ

多度津産オリーブ100%のオリーブオイル

数日前、実家に行くと蒼のダイヤというオリーブオイルがありました。「香川県多度津産」なので珍しくて買って来たというのです。伊勢丹の催事で売っていたそうです。

小豆島のオリーブ生産は昔から有名ですが、多度津(たどつ)でオリーブを作っていたなんて知りませんでした。ちなみにうちは仕事の関係で数年間徳島県に住んでいたことがあり、多度津がどの辺にあるかわかります。

ラベルに「国産オリーブ果汁100%」と書いてあって、搾ったままという意味だと思いましたが、変わった書き方をするなと思いました。

蒼のダイヤ

多度津町のサイトがありました。高松より西に位置する香川県の町です。もちろん、島ではありません。多度津駅は、香川県から高知県に向かうJR土讃線の起点になる駅です。

これがエキストラバージンオリーブオイルの味だと覚えておこう

こんな高い油はめったに味わえないので、開封させてもらい、スプーンにとってなめてみました。

「う、うまい」

油は粘度が低く、サラッとしています。口の中に広がって鼻に抜けていく香りは、本当に果実みたいです。ラベルに「国産オリーブ果汁100%」とわざわざ書かれているのは、このことをいっているのだなとわかりました。

味も軽いです。そして後からオリーブ油特有の辛さが口の中に広がります。

私は食べものにうるさくなく、多少、古かろうが賞味期限もあまり気にしないで食べてしまう方です。しかし、これはうまく説明できませんが、明らかに「体によい」感じがします。

日本では、エキストラバージンオイルは、残念なことに、品質を表示するより「商品名」のようなものになっているのです。

このことについて、ずっと前に、オリーブオイルから油の搾り方を学び品質を知るという記事を書きました。

油を製造するには、「油を搾る」必要があります。油を搾るといえば、イメージとしてはなんといってもまずオリーブオイルが頭に浮かびます。 オ...

私は、いままでこんなに高いオリーブオイルを買ったことがないので、本物の味を知らなかったのだなと思いました。いままで味わった中で、ダントツにおいしいです。

何しろ国内栽培100%・国内生産のオリーブオイルです。

これが、本物の「搾ったままの」エキストラバージンオイルだと思って、他のオリーブオイルを買って、最初に味をみた時、どのくらい「本物」なのか測る基準にしようと思いました。

蒼のダイヤ

蒼のダイヤは、アマゾン、楽天、Yahoo!ショッピングで販売されていました。180gで4,644円 (税込)が、製造している(株)蒼のダイヤがつけている値段です。それをご参考にしてください。高級品ですね。90gで2,592円 (税込)です。

どんな会社がつくっているんだろう

蒼のダイヤには公式サイトがありました。

瀬戸内の香川県・多度津産まれのオリーブ「蒼のダイヤ(Ao no dia)」

公式サイトをじっくり読んでみました。

また、FaceBookでもサイトがあり、こちらはイベント販売なども知ることができます。

蒼のダイヤ - 「いいね!」510件 - 香川県多度津産のオリーブ「蒼のダイヤ」/オリーブオイル、オリーブ漬け

蒼のダイヤは2014年末から販売開始

公式サイトの「これまでのお知らせ」を読むと、2014年12月6日からエキストラヴァージンオリーブオイルを販売し始めたようです。オリーブを栽培するようになってからまだそれほど年数がたっていないようですね。

なぜ多度津町でオリーブ生産を始めたのかなと思って、調べてみました。

多度津町はかつてぶどう栽培が盛んだった

これは、株式会社農林漁業成長産業化支援機構(A-FIVE)の投資先の紹介サイトに詳しく書かれていました。

香川県のオリーブ生産農家が、自らのオリーブを用いた加工品を、小売店舗、通信販売等のチャネルを活用して販売することで、原材料の付加価値向上を目指す事業

もともと、多度津周辺はぶどうの栽培が行われていたようです。しかし、どこでも農業は後継者不足で、生産者がいなくなった土地は荒廃してしまう問題を抱えていました。

瀬戸内海を臨む香川県・多度津町は、地中海地域に似た温暖な気候、少ない年間雨量、そして水はけの良い土壌で、長年さまざまな農作物が生産され、特にブドウの産地として広く知られていた。

しかし、夏場の労力の負担が大きく、高齢化に伴い耕作放棄地が増加傾向にあった。そんな折に導入されたのがオリーブ栽培だ。

初秋の涼しい時期に収穫を行えるため、多くのブドウ農家がオリーブへの転作を行っている。複数の農家で生産組合をつくった後、高付加価値化のための加工商品開発や販路拡大を目指し、(株)蒼のダイヤが設立された。

組合農家がていねいに手摘みしたオリーブは、多度津町内の自社加工場でオリーブオイルへと生まれ変わる。オリーブの酸化を防ぐために、収穫後12時間以内に搾油を開始することを徹底している。

ブドウは夏に収穫しますが、オリーブは涼しくなってから収穫する。この差は大きいです。

さらに、ブドウは山梨を始め全国あちらこちらで栽培されていますが、オリーブを作ることができる場所は限られています。

収穫後12時間以内に搾油する

オリーブ収穫後12時間以内に搾油を開始すると明記されているのが魅力です。

オリーブオイルは人気があり、国産のオリーブオイルをほしいと思っている人は多いはずです。いままでは小豆島のオリーブオイルしかなかったので、消費者としては、生産地が増えれば値段が下がるだろうと期待しています。

銀行や電力会社の関連会社が出資した地域のための会社

株式会社蒼のダイヤは、地域の銀行や電力会社の関連会社など、地元企業が支援する、地域おこしのために設立された会社のようです。

さらに、国産オリーブを使用した加工品の製造・販売プロジェクトを読むと、百十四6次産業化投資事業有限責任組合が、(株)蒼のダイヤに出資していることがわかりました。

さらに、6次産業化支援に向けた「地域ファンド」創設について を読むと、百十四6次産業化投資事業有限責任組合は、地元銀行のリース会社と、先ほどの株式会社農林漁業成長産業化支援機構(A-FIVE)が出資した組合です。

百十四銀行(頭取 渡邊 智樹)では、このたび、農林水産大臣の認可と株式会社農林漁業成長産業化支援機構の支援決定を受け、農林漁業の6次産業化を支援することを目的とした「百十四6次産業化投資事業有限責任組合」(以下、本ファンドという。)を、百十四リース株式会社、株式会社農林漁業成長産業化支援機構と共同で設立することといたしましたので、お知らせいたします。

6次産業化

6次産業化というのは、農産物の生産だけでなく、食品加工(第二次産業)、流通、販売(第三次産業)にも農業者が関わることことでより儲かるようになり、活性化させようというものです。1+2+3=6で6次産業ということなんでしょうか。

オリーブを栽培するだけでなく、オリーブオイルや他の商品に加工して、さらに自分たちで直接販売すれば儲かります。

また、よんでんグループ農業への取り組みを読むと、四国電力グループの四変テックも出資していました。

四変テック(株)では、たどつオリーブ生産組合と共同出資にて、オリーブ加工販売会社(株)蒼のダイヤを設立しました。

地域おこしのために会社を設立するのは特別珍しいことではないですが、オリーブを栽培して搾油することが珍しく、また、実際に、蒼のダイヤのおいしさを知ると、成功して規模が大きくなるといいなと思いました。

まとめ

いまやどんなお店に行ってもオリーブオイルがあり、安いのから高いのまでいろいろな種類が売られています。

私が普段使っているような安いオリーブオイルは、重くドロッとした感じがします。多少、値段が高いものを買うと、口当たりが軽くなる印象を持っていましたが、蒼のダイヤを味わってみて、よく分かりました。

品質のよいオリーブオイルはサラサラしていて、香りが実によく、特有の辛さもピリピリとはっきりしています。

正直、安いオリーブオイルを使うくらいなら、別な(原料の)油にした方がよいのかもしれないと思いました。

極性について

極性についての覚え書きです。油を抽出する溶媒ヘキサンについての補足記事です。 元素の電気陰性度 (ポーリングの値) H...

ごま油の脂肪酸組成とごま油の作り方を調べた

栄養豊富なごまですが、ごま油は脂質100%です。脂肪酸組成は、オメガ6のリノール酸が40%、オレイン酸がやはり40%近くあり、その他はほぼ飽和脂肪酸です。ごま油は、焙煎したごまから油を搾ります。白ごま油は、焙煎しないごまから油を搾って精製したものです。白ごま油うがいにはこちらを使います。

スポンサーリンク