オメガ3の油は5種類ある

オメガ3のα-リノレン酸を含む油は、えごま油と亜麻仁油がよく知られています。オメガ3の油とは、α-リノレン酸がリノール酸より多い油のことです。チアシードオイルのほか、加熱に強いサチャインチオイル(インカインチオイル)、保存性に優れたカメリナ油もあります。

少し前なら、どちらも自然食品店か輸入食品店に行かないと買えなかったのですが、えごま油と亜麻仁油は、あっという間にどこでも買えるようになりました。

この記事でご紹介しましょう。

亜麻の種

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まずオメガ3の油とは

私がこの記事でご紹介するオメガ3の油について、最初に書いておこうと思います。オメガ3の油とは、脂肪酸組成で、オメガ3のα-リノレン酸が、オメガ6のリノール酸よりも多い油のことです。

手に入りやすいオメガ3の油は5種類

現在、通販で普通に買うことができるオメガ3の油は5種類あります。

  • えごま油
  • 亜麻仁油
  • チアシードオイル
  • サチャインチオイル(インカインチオイル)
  • カメリナ油

早速、いつものように脂肪酸組成を見てみましょう。

α-リノレン酸の含有率をグラフで確認

エクセルでグラフをつくりました。

グラフは、αリノレン酸の含有量が(ほぼ)多い順から並べてあります。チアシードオイルとえごま油が同じくらいでした。下のグラフで、緑の部分がオメガ3の脂肪酸、α-リノレン酸の含有率です。

グラフの飽和脂肪酸は、パルミチン酸やステアリン酸が大部分です。

オメガ3の油

グラフにしてみると、えごま油、チアシードオイル、亜麻仁油がやはりダントツにα-リノレン酸の含有量が多いです。

チアシードオイルは使ったことがないので分かりませんが、オメガ3の油は傷むのは早いです。開封したら冷蔵庫に保管しなければいけません。そして、つい冷蔵庫の奥に入れたまま忘れていると、思い出して使った時に、植物油なのに魚臭くなります。

魚臭くなったのは古くなったということです。わりと気にしない私でも、使うのが嫌になるくらい魚くさくなります。そうなる前に使い切りましょう。

サチャインチオイル(インカインチオイル)とカメリナ油は、加熱に耐える抗酸化力がある油です。

亜麻仁油は独特の苦みを感じるので、今はえごま油だけ使っています。パスタをゆでてソースと絡めるときに足すとコクと香りがついて美味しいです。

α-リノレン酸は酸化されやすく熱に弱いので、フライパンを使った炒めたり焼いたりする料理には使えないと聞いていましたが、酸化防止のためにビタミンEとビタミンCが添加されたものは、多少、炒め物をしても大丈夫みたいです。

グラフに使った脂肪酸組成のデータについて。

えごま油と亜麻仁油の脂肪酸組成については、日本食品標準成分表2015年版(七訂)脂肪酸成分表編から。

チアシードの脂肪酸組成については、チアシードを輸入されている株式会社公知貿易さんのサイトの脂肪酸組成を参考にさせていただきました。

サチャインチオイルの脂肪酸組成は、サチャインチ油がラットの脂質代謝に及ぼす影響から調べました。

えごま油

私は風味にクセのないえごま油が好きです。一番使いやすいと思います。一時、テレビの影響で買えなくなり、その後は、プレミアム価格でずっと販売されていました。

この記事を書いている時点で、アマゾンでは¥924です。スーパーでも同じくらいです。

えごま油は加熱料理には使えません。アマゾンでえごま油を調べると、商品によっては開栓した最初から魚くさいと書かれているものもありました。私はこの朝日のえごま油を買って何本も使いましたが、そんなことを1度も感じたことはありません。

ただし、開栓後、冷蔵庫の中に入れたままずっと忘れていると話は別です。やはり、魚くさくなってきます。早めに使うことを心がけて下さい。

朝日のえごま油は、置いてあるお店がとても増えています。まず、お店で探してみてください。

国産のえごま油

鹿児島にある会社。ラベルにも国産ときっちり書いてあります。ただ、供給量が少ないそうで、アマゾンでは価格が変動しやすいそうです。消費税抜き¥2,000が通常価格です。送料はもちろん別です。買うときに注意して下さい。

  • 無農薬(化学肥料不使用)で純日本産の原料
  • 40~50℃の低温処理(低温圧搾生しぼり)
  • 昔ながらの石臼式玉締め搾りで精油し、手漉き和紙でろ過

もう1つありました。

山形県最上郡戸沢村の「戸沢村エゴマの会」によるえごま油。少し黄色く見えるのは、焙煎して搾っているからです。

焙煎は、香りづけのためでなく、水分を飛ばして油がよく絞れるようにするため。

焙煎は機械でやっているそうです。機械の設定温度は100~120℃くらい。ただし、えごまの温度が80℃を超えると警告が出るようになっているそうです。加熱を気にする方はご参考まで。ダメージを与えないよう低い温度で焙煎していることは間違いありません。

1本あたり¥1,990 です。

ビタミンC、ビタミンEとも無添加です。開栓したら1カ月が目安とか。

こちらは、銀座にある山形県のアンテナショップおいしい山形プラザでも買えるようです。

銀座に誕生した、山形県の“おいしい”をいっぱい詰め込んだ買い物や飲食をお楽しみいただけるアンテナショップです! “銀座”で出会える“山形”の顔として、イベントや山形に関する情報の発信を行っていきます。

亜麻仁油

あまに油は独特の風味があり、ややクセがあります。つい最近、実家からもらってきたのですが、あまり美味しくなかった。微妙に苦みがあります。

ただ、オメガ3の油として最初に人気が出たのは、亜麻仁油です。

以前、お店で出してもらった海草サラダには、亜麻仁油としょう油がかかっていましたが、バッチリ合いました。オメガ3ブームになる前の値段は、えごま油より少し高かったです。1100円くらいだったかな。

コールドプレス+フィルター処理で加熱調理可能な亜麻仁油がでてきました。スモークポイント(煙が出る温度)が250℃だそうです。チャーハンや野菜炒めなど炒めものが可能と書かれていました。ただ、酸化しにくくなった(加工した)とは書かれていないので、冷蔵庫での保存が必要です。

このようなオメガ3の油は今後増えてくるだろうなと思います。

チアシードオイル

チアシードは昨年くらいから輸入食品店や自然食品店でいつも買えるようになりました。チアシードオイルは最近なのではないかな?

サチャインチオイル(インカインチオイル)

サチャインチオイルは、加熱に耐える油として、5年前にはすでに知られていました。このオイルのビタミンE含有量は、オイル100g中に200mgあるそうです。酸化されにくいので、加熱料理にも使えるといわれています。グリーンナッツオイルともいいますね。

オメガ3の加熱については、オメガ3の油の加熱についてで書きました。また、サチャインチオイルの効果を調べる論文で、油を軽視して、オメガ3を少しでもとっていないとだめだなということは、サチャインチオイルからオメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸のバランスについて考えたという記事に書きました。

オメガ3のα-リノレン酸は、たいてい寒い地方で栽培される作物の種からしぼられます。しかし、サチャインチオイルはアマゾンが原産の植物です。これは面白いところです。

カメリナ油

カメリナ油は、つい最近知ったばかりです。こちらも加熱料理に使えるのと、未開封なら2年、開封後も常温で保存できるところが、いままでのオメガ3の油とは違うところです。

ただし、ちょっとだけ弱点があります。なたね油に近いので、エルカ酸(エルシン酸)が少し含まれています。

カメリナオイルは加熱できるオメガ3系の油に詳しく書きました。

オメガ3系のえごま油と亜麻仁油はどこでも買える油になってきました。最近では、マヨネーズも出て来ました。しかし、冷蔵庫に入れておいても味が変わ...

オメガ3の油から脂肪酸組成でリノール酸の方が多いものは除外しました

人によっては、オメガ3の油にクルミ油(ウォールナッツオイル)や麻の実油(ヘンプシードオイル)を入れている方もいらっしゃいます。

しかし、これらは、オメガ3の脂肪酸であるα-リノレン酸よりもオメガ6の脂肪酸であるリノール酸の方が多いのです。以前、くるみの脂肪酸を調べたらリノール酸が一番多かったという記事を書いたことがあります。

くるみにオメガ3の脂肪酸が多いと聞いたので、食品分析表で調べてみました。私が調べた限り、オメガ3のα-リノレン酸よりオメガ6のリノール酸の方...

クルミの脂肪酸の60%がリノール酸、13%がα-リノレン酸でした。

また、麻の実は、日本食品標準成分表2015年版(七訂)によると、乾燥物100gあたりリノール酸が15g、α-リノレン酸が4.7g含まれています。こちらもリノール酸の方が多いです。

そもそも、食用油が話題になったのは、一般に植物油に多く含まれるリノール酸のとり過ぎが問題となったからです。

リノール酸はアラキドン酸に変換され、それが炎症を亢進するエイコサノイドの材料になることが知られています。

アラキドン酸は炎症を亢進するエイコサノイドの材料になると知られています。脂肪酸がどんな変化をするとそんな作用を持つようになるんだろう。できあ...

それで、オメガ3のα-リノレン酸の比率の高い油がすすめられるようになりました。

そのため、私はオメガ3の油から、クルミ油や麻の実油は除外してあります。

EPAやDHAが豊富な魚油は食用油にはなっていません

オメガ3の脂肪酸は、α-リノレン酸だけでなく、EPAやDHAもあります。魚の脂肪に含まれていますが、上で書いてきた植物油には含まれていません。

EPAやDHAはサプリメントがありますが、食用油にはなっていません。(植物油に混ぜているのがあったかもしれません)酸化されやすいことと、魚くささが解消できないのではないかと思います。

先日、EPAやDHAサプリの原料になる魚油についてを書いた時に知ったのですが、魚油は魚粉を製造するときの副産物でした。

EPAやDHAサプリの原料になる魚油は、ニシンを始めとする回遊性の魚からとられるそうです。魚油は魚粉を製造するときの副産物です。魚粉は、養殖...

オメガ3の油は普及してきて、今や、マヨネーズに入ったり、缶詰に添加されたりするようになりました。次は、傷みやすさをどうやって克服するかということだと思います。

カメリナ油のように、今まで日本ではあまり知られていなかった植物の種をしぼった油はこれからも増えると思います。また、その都度この記事に書き足していきます。

オメガ3は脂肪酸の種類についての名前です。オメガ3脂肪酸とはどのようなものか?構造から理解しようという記事で詳しく説明しました。

あわせて読んでいただけましたらより深く理解していただけると思います。

最近、テレビで「オメガ3のオイル(油)」が体によいという特集をよく見るようになりました。オメガ3とはオメガ3脂肪酸のことです。油のことを知る...
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