コーン油の特徴

コーン油はコーンの胚芽を搾った油です。γ-トコフェロールが多く酸化安定性があります。脂肪酸組成は50%以上がリノール酸で、α-リノレン酸はほとんど含まれていません。オメガ6の油です。

トウモロコシ

コーン油は胚芽から搾る

食用油脂に詳しく書かれていました。2011年発行の本ですが、まだ本屋さんで買えます。幸書房は油脂関係の出版社です。

コーンスターチやコーングリッツ(シリアルやスナック菓子などの原料)に加工する前に、胚芽を取り除き、そこに油が含まれているので搾ります。

加工に当たって,コーンはまず胚芽を分離し,胚芽からコーン油が搾油される.日本での胚芽分離は,コーンを水に浸して磨砕し,分離する湿式法がとられる.

コーン油は,むしろコーン工業の副産物である.搾油量はコーン1トンに対し約30kgであり,大豆の180kg程度に比べてかなり少ない.

しかし,アメリカではコーンの1ha当たりの収量は7~8トンと,大豆の3倍程度であり,油に換算するとC3植物である大豆の1/2程度になる.

実際に栄養成分を調べてみました。大豆は脂質が約20%ありますが、とうもろこしは5%です。少ない。

食品成分 とうもろこし/玄穀/黄色種 とうもろこし/玄穀/白色種
エネルギー 350kcal 350kcal
水分 14.5g 14.5g
たんぱく質 8.6g 8.6g
脂質 5g 5g
炭水化物 70.6g 70.6g
灰分 1.3g 1.3g
※日本食品標準成分表2015年版(七訂)

栄養成分と脂肪酸組成

コーン油の栄養成分を調べました。特徴はトコフェロールがわりとあります。ヒトにとってビタミンEの効力があるのは、α-トコフェロールだけなので、ビタミンEの含有量が多いとはいえないのですが、γ-トコフェロールが多く、保存性がよさそうです。

α-トコフェロールについて、なぜビタミンEはα-トコフェロールだけが有効なのかに詳しく書きました。

γ-トコフェロールが多くリノール酸が50%以上ある

脂肪酸組成は50%以上がリノール酸。次いでオレイン酸、α-リノレン酸はわずかしか含まれていません。コーン油はオメガ6の油です。

食品成分 とうもろこし油
エネルギー 921kcal
α-トコフェロール 17.1mg
β-トコフェロール 0.3mg
γ-トコフェロール 70.3mg
δ-トコフェロール 3.4mg
16:0パルミチン酸 10000mg
18:0ステアリン酸 1900mg
18:1オレイン酸 28000mg
18:2n-6リノール酸 51000mg
18:3n-3α-リノレン酸 760mg
※日本食品標準成分表2015年版(七訂)

コーン油の利用

コーン油と聞くとマーガリンを思い出します。今はマーガリンを買うことがないのですが、昔は箱によくトウモロコシの画が載せられていたように思います。

調理用の油としては、お歳暮にもらうような缶に入った少し高級な油だったような気がします。

コーン油は高品質のプレミアム油とされてきた.味が良好で,調理したスイートコーンを連想させるような,僅かのナッツ風味と,かすかな甘さがある.

貯蔵安定性に優れ,サラダ油用,ドレッシング用に適し,天ぷら油,フライ油,炒め油としても劣化しにくいので,家庭用の調理油として用いられる.

また,加工食品用としても,特に風味と安定性の要求される用途であって,液状油の使用が必要な製品,例えば,スナック食品,米菓,ソフトマーガリン,クリーム用油脂などにも用いられる.

NOTE

コーン油は自分で買った記憶がありません。プレミアム油として扱われ、ナッツ風味がする(おいしそうです)とは知りませんでした。

この記事でコーン油を調べたのは、別な記事で書いているのですが、コーン油6ごま油4の割合で混ぜた油は、揚げ物をしても酸化しにくい特徴があるのです。ごま油だけよりも強く、また、他の割合で混ぜるよりも効果があります。

揚げ物をするときはコーン油6ごま油4にすると油が酸化しにくい
コーン油だけで揚げ物をすると、その後日ごとに油は酸化していきますが、コーン油6:ごま油4に配合した油で揚げ物をすると、ごま油だけよりも酸化に強くなります。しかし、コーン油9:ごま油1の配合にすると、コーン油だけより酸化されやすい油になってし...

それで、どんな油なんだろうと調べました。

ただ、コーン油は、オメガ6のリノール酸が多い油であることは間違いありません。

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