チアシードは、重量の25~30%の油を含み、脂肪酸組成は、60%以上がオメガ3のα-リノレン酸です。また、栄養豊富な種として知られ、食物繊維のおかげで重量の12倍の水を含んでふくらむ特徴があります。
チアシードは知っていましたが、チアシードオイルは知りませんでした。
脂肪酸組成
特産種苗(2009.10)にチアシードオイルの脂肪酸組成が載せられていました。
α-リノレン酸が60%以上
下の表では、パルミチン酸(16:0)、ステアリン酸(18:0)、オレイン酸(18:1)、リノール酸(18:2)、α-リノレン酸(18:3)です。
オメガ3のα-リノレン酸が62.6%とはとても多いです。
脂肪酸 | 比率(%) |
16:0 | 6.3 |
18:0 | 3.0 |
18:1 | 8.4 |
18:2 | 19.1 |
18:3 | 62.6 |
チアシード
日本でチアシードは2000年頃には知られていたと思います。水を加えるとふくらむので食べると少量でお腹がふくらみます。
また、食物繊維が豊富です。
そのため、ダイエット目的の女性に支持されていました。
ウイキペディアにはチア (植物)に説明が書かれていました。
チアシードの25~30%は油
メキシコ中南部からグアテマラにかけてが原産地である。
チアはその種子(チアシード)を穫るために商業的に栽培されている。チアシードは食べることができる。Ω-3脂肪酸を豊富に含み、Α-リノレン酸を含む油脂が25 – 30%程度得られる。
チアの種子は直径1mmほどの楕円形で、茶、灰、黒、白などのまだらな色彩を呈している。種子は親水性で、水につけると多くてその質量の12倍の水分を吸収する。このとき粘液質のゲル状の物質に包まれ、これがチアの入った飲み物に独特の食感を与える。
さらに、チア・シード―古代アステカからの贈り物(ジェイムズ・F・シェール / 山口 武 フレグランスジャーナル社 2007)にはもう少し具体的なことが書かれていました。
エネルギーと持久力をつける
「毎日2時間以上トレーニングしているが、この種はボディ・ビルダーに限らず、どんな運動選手にも、それに一般の人にとっても完全食品だということがよく分かったよ。」
「チアの種は、まさに復活した食べ物だ。毎日摂っていると、エネルギーと持久力は天井知らずだ。チアの種には、タンパク質や必須アミノ酸、食物繊維、カルシウムなどの主要なミネラル、それに体がつくれない必須脂肪酸まで含まれている。
亜麻仁油よりも多くの必須脂肪酸が含まれ、オメガ3とオメガ6の比率も理想的だ。」
「1年以上の間、大さじ3~4杯のチアの種を水に溶かして、それを朝食のオートミールにかけるか、プロテイン・ドリンクに入れるかして摂っている。」
「チアの種は、栄養的にとても貴重なものなので、私のジムで運動する人に勧めているんだ。試している人からはとても評判がよい。彼らも体力と持久力がとても増強したのを実感している。」
NOTE
チアシードは栄養豊富な種で、水に浸けると、食物繊維のおかげで重量の12倍の水を含み、そのおかげでゆっくり消化します。持久力がつくのはそのせいかもしれません。
また、重量比で25~30%の油を含んでいます。油の脂肪酸組成は、60%以上がオメガ3のα-リノレン酸です。オメガ6のリノール酸は20%程度ですから、オメガ3の油です。
オメガ3の油について、オメガ3の油は5種類あるにまとめてあります。