油について最初に知っておきたいことについて3つ記事を書きました。「油」「脂」は字は違いますが同じ「脂肪」のことを表しています。その脂肪、つまり油は化学的にどんな構造をしているのか。そして、油はカロリーが高いものだと知られていますが、油の種類によってカロリーに違いがあるのかどうか。
「油」と「脂」字は違うが同じ脂肪のこと
油も脂も脂肪のことを指しています。「あぶら」は油と書くのが普通ですが、脂と書く場合もあります。
そして、よく使うことば、「脂肪」。
何となくお腹にたまった脂肪をすぐに思い出すので、固まった脂なのかなと思いますが、違いはわかりますか?
油と脂と脂肪ってどうちがうか分かりますか?にまとめて書いておきました。実は同じもの。
油とはどんなものなのだろう?
油にはいろいろな種類があります。常温で液体のもの固体のもの。色や香りの違いもあります。見た目がかなり違う、油を3つ用意しました。
ごま油 | ココナッツオイル | オリーブオイル |
ごま油とオリーブオイルは常温で液体ですが、ココナッツオイルは固まっています。色もにおいも味も全然違います。しかし、食品分析表を見ると、それぞれ100%脂肪です。
常温で液体・固体の違いがある。油って一体、どんな物質なのでしょう?油の構造を知ろうで詳しく説明しました。
油の構造は、グリセリン(グリセロール)に3本の脂肪酸が結合したものです。形が決まっているので、油の一般的な構造式は書けるのですが、結合する脂肪酸に種類があり、その組み合わせが何通りもあるため、油の構造式は決められません。同じように、いわゆる化学式である分子式も、分子量も書けなくて計算できません。
油の分子式や分子量は求められないに書きました。
油のカロリーについて
油はカロリーが高いのは常識です。しかし、たとえば、ごま油、ココナッツオイル、オリーブオイルなど油の種類によってカロリーは変わるのだろうか?知りたいところです。
油はカロリーが高いが油の種類で違いがある?他の食品ともカロリーを比較してみたに詳しく書きました。
カロリーについての余談
ところで、油はカロリーが高いのはわかりきったことですが、カロリーが低い野菜など、どのようにカロリーを測定しているのだろうと思いました。
食品のカロリーってどうやって測定するのでしょう?に書きました。
さらに、油もアルコールも炭水化物も、炭素(C)と水素(H)と酸素(O)で構成されていて、燃やせば、単純に二酸化炭素(CO2)と水(H2O)ができます。
しかし、燃える時にできるカロリーの差はどうしてできるのか。とても不思議に思いました。
炭素と水素の数が多いと燃焼熱は大きくなり酸素が入っていると燃焼熱が下がるという記事に詳しく書きました。