動脈硬化は食べた酸化脂質が原因で進むそうです

動脈硬化は、血液検査でLDLや中性脂肪の値が正常でもかなり進んでいることがあるそうです。しかも、それは食べ物に大きく影響されます。特に、肉や揚げ物をたくさん食べたり、大酒を飲んでいたり、いつも甘い物を食べていると早く進みます。しかし、食生活を改め、マクロファージを活発にするものを食べると、血管内のプラークを減らすことが可能だそうです。

血液

私は、体によい油ならサラダにかけて食べていれば、健康に役に立つ。または、多少加熱してもオリーブオイルなら大丈夫だと思っていましたが、どうも、そうでもないみたいです。

ぜひこの本を読んでみてください

つい先日、いつものようにネットで調べ物をしていたら、真島康雄先生のサイトを発見して、動脈硬化の話を知り、早速、脳梗塞・心筋梗塞は予知できる(幻冬舎 2009)を読みました。

これは、私にとても関係がある話だなと思って読みました。

さらに、こちらも2回読みました。かなり量が多いので読むのも大変ですが、読み始めると夢中になります。

脳梗塞・心筋梗塞の予防法|真島消化器クリニック

真島先生の話は、理論ではなく、食事指導とエコー(超音波)診断から得られた話なので、とても説得力があります。

一番参考になったのは、動脈硬化は改善できる話です。食生活の改善で、血管内のプラークを減らすことができるそうです。

ただし、油については考えを改めないといけないかもしれません。特に、植物油をサプリメント代わりに飲んだりしている人は、場合によっては考え方を変えなければいけないかもしれません。

動脈硬化は右鎖骨下動脈のプラークから分かった

真島先生は、もともと肝臓専門の医師で、エコー(超音波)診断を得意とされていました。

肝臓で診ていた患者さんが、心筋梗塞になり、たまたま思いついて最初の患者さんの頸動脈にプラークがたまっているだろうと見たところ、頸動脈には何もなく、それよりも下、右鎖骨下動脈にプラークがたくさんたまっていることを発見しました。

右鎖骨下動脈にプラークがたまる話は、それまで聞いたことがなかったので、他の検査もしてみました。LDL(悪玉コレステロール)は正常値、中性脂肪も正常で、肥満でもありませんでした。そこで、右鎖骨下動脈のプラークが心筋梗塞と関係があるのではないかと着想を得たのでした。

その後、今度は別な患者さんが脳梗塞になってしまったと聞かされ、その時にも頸動脈と右鎖骨下動脈のエコー検査をすると、やはり右鎖骨下動脈のプラークがたくさんたまっていました。

頸動脈に比べて、右鎖骨下動脈は血管が頸動脈よりも太く、カーブもしていて、さらに分岐もあるので、川の流れでいうとゴミがたまりやすいところだったのです。

現在は、頸動脈の分岐部分2ヶ所、頸動脈の直線部分2ヶ所、右鎖骨下動脈、腹部大動脈、大腿動脈2ヶ所の合計8ヶ所のエコー(超音波)を撮り、プラークを測定されています。

なぜプラークがたまるのか

脳梗塞・心筋梗塞の完全予防法では、いろいろな患者さんのタイプが紹介されています。

健康診断でいつも血液検査をしますが、血糖値、総コレステロール、中性脂肪、LDL(悪玉)コレステロール、HDL(善玉)コレステロールの値が正常で低くても、8ヶ所のエコー(超音波)をとると、プラークがたまっている人がいるそうです。

それはこんなタイプの人です。

  • 肉が大好き。
  • 揚げ物、油炒めなどコッテリした料理が好き。
  • 野菜をあまり食べない。
  • 大酒飲み。
  • 甘い物が好きで毎日お菓子を食べる。

もし、その場所でプラークがさらに大きくなり、血流に対して抵抗するので血管内皮が傷つくと血栓ができます。そして、その血栓が溶解しないで流れてしまうと、脳梗塞や心筋梗塞になってしまいます。エコー(超音波)をとる8ヶ所は、プラークが特にたまりやすい場所です。つまり、健康診断で血液検査の値が正常でも、すでにプラークがたまって動脈硬化が起こっていることが分かります。

血液検査とプラークの関係も調べられています。

  • LDL(悪玉コレステロール)が140以上の人はプラークが高くなる傾向がある。
  • TG(中性脂肪)が200以上だとプラークが高くなる。
  • HDLが40以下の低い人はプラークが高くなる。

たとえば熱を加えたコレステロールがよくない

脳梗塞・心筋梗塞にならない食べ方&プラークを低下させるための要件(RAP食)では、こんな実験を紹介されています。文中コレステロールは、LDLやHDLとは違い、純粋なコレステロールです。LDLやHDLはリボタンパクとよばれる、中性脂肪やコレステロールを運搬するための複合体です。

1998年にカリフォルニア大学から出された論文ですが、26羽のウサギを非加熱のピュアなコレステロールを餌として与えた群(対照群)、ピュアなコレステロールを100度8時間だけ加熱した後に餌として与えた群(劣化コレステロール群)に分けて12週間後に、大動脈の動脈硬化病変を調べたもので、劣化コレステロールが動脈硬化にどの程度関与しているかを調べたものです。

ウサギの体重に関しては記載がないようですが、カロリーは同じなので劣化コレステロール群でも対照群でも体重は同じと思います。

結果は、
1)劣化コレステロールの摂取は対照群に対して面積比で2倍も動脈硬化(大動脈のプラーク)に関与することを示した。
2)ピュアなコレステロールでも大動脈におけるプラーク面積比で50%も血管に脂が沈着する。
3)LDL値は劣化コレステロール群でも、対照群でもほぼ同値でした。

この論文は、Oxidized cholesterol in the diet accelerates the development of aortic atherosclerosis in cholesterol-fed rabbits.で要約が読め、フルテキストのリンクもついていました。

加熱されたコレステロールは、プラークになりやすく、加熱していないコレステロールも加熱したものの50%は血管に沈着する。その時に、LDLの値は変わらないのです。ちなみに食品でコレステロールが多いのは、卵黄です。

また、植物油についてもクリニックに来院されている患者さんの経過から、このような記事を書かれています。

ココナッツオイル・エゴマオイル・亜麻仁油(アマニ油)などの常用は血管プラークを悪化させる危険あり。

ココナッツオイル・エゴマオイル・亜麻仁油(アマニ油)などの常用はプラークを悪化させる危険あり。|脳梗塞・心筋梗塞の予防法|真島消化器クリニック

たとえば、テレビの影響でエゴマ油・ココナッツオイルを料理に使い始めたら頸動脈プラークが悪化した例など紹介されています。

運動してもプラークはなくならない

先生のサイトを読ませていただいて、ショックだったのは、運動してもプラークはなくならないということです。プラークも脂質だから燃えるのかと思っていたですが、酸化して使えないゴミみたいなものはなかなか排除できないそうです。掃除してくれるのは、異物だと認識して食べて分解するマクロファージなのだとか。

プラークが改善する人は、中性脂肪:TGが80以下の状態が持続する人達です、とも書かれていました。

運動ではなく、昔からある断食療法は一時的に食べない生活になるのでどうなんでしょう。

動脈硬化を改善するには

私は、健康診断で頸動脈のエコー(超音波)をとってもらったことがありましたが、その結果を覚えていないので、特に所見はなかったのだと思います。

しかし、自分にあてはまることが多いので、食事を変えようと思いました。ちなみに、プラークの高さが高い方は、先生から、別に薬も処方されるので、詳しくお知りになりたい方は、先生の本やサイトをよくお読みください。

脳梗塞・心筋梗塞にならない食べ方&プラークを低下させるための要件

脳梗塞・心筋梗塞にならない食べ方&プラークを低下させるための要件(RAP食)|脳梗塞・心筋梗塞の予防法|真島消化器クリニック

だいたい、こんなことが書かれていました。

  • フライはやめる。
  • 油は加熱して使わない。
  • 動物性蛋白は白身魚、鶏肉(皮なし)、豚肉(赤身:特にヒレ肉)、卵白などからとること。脂身は食べない。
  • 果物は糖度が低く、脂質が少ない、やや小さめのものを選ぶ。
  • お菓子は洋菓子より和菓子。油脂を使っていないもの。
  • 生卵またはゆで卵は毎日1個まで。
  • 牛乳は飲まない方がよい。
  • ヨーグルトは牛乳でなく豆乳でつくったもの。
  • アルコールは、ビール換算で350cc/日までを目安とする。
  • パンでなくごはん。脂質が入っていないフランスパンは別。
  • カレーは油を使わず自作する。
  • 塩分はプラークと関係ない。
  • 魚は、青魚・白身・赤身に関係なく脂肪分の少ない魚を。脂肪が多いとプラークが増える。
  • サラダのドレッシングは必ず、ノンオイル。
  • 海藻はマクロファージを活性化させる働きがあるフコイダンが含まれているので、なるべく食べる。

NOTE

油はおいしくて魅力的なものですが、私が子供の頃だった昔からいわれているように、油をとり過ぎるのはよくないと考えているのがよいと思いました。

オメガ3だからよいとかオメガ6だからよくないということでなく、なるべく摂らないと考えているのがちょうどよいと思います。

運動してもプラークはなくならないということは覚えておきたいです。健康診断で測定する中性脂肪は運動すればすぐに減りますが、プラークは別です。

また、海藻は、食物繊維が多いので食べるようにすすめられますが、マクロファージを活性化させるという働きも覚えておきたいです。

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