オメガ3の脂肪酸α-リノレン酸についての記事一覧です。
α-リノレン酸は、EPAやDHAに変換していくことが知られています。DHAになるまで5つの反応があります。
α-リノレン酸は必須脂肪酸としてよく知られています。もう一つの必須脂肪酸、リノール酸が必須脂肪酸だと認識されたのは1930年代でしたが、α-リノレン酸が必須脂肪酸だと認識されたのは1980年代でした。その歴史を調べました。
オメガ3の油とは、調理に使う植物油のことで、脂肪酸組成がα-リノレン酸の多い油のことです。えごま油、亜麻仁油、チアシードオイル、インカインチオイル、カメリナ油の5種類あります。性質が変わりやすく、酸化すると魚くさくなります。
α-リノレン酸がたくさん含まれているのは、亜麻の実、えごまは当たり前です。その他に大豆にも多いです。その他に多いものはないかと一通り調べました。意外にも煎茶に多いです。
亜麻仁油マヨネーズ。ネットでは酸化しやすい油を使うなんて!と批判も見かけます。しかし、マヨネーズの製造技術を調べて読んでいくと、マヨネーズ自体がもともとひどく酸化されやすいものなのです。メーカーはそれを何とかするためにいろいろな技術を開発しています。それを知ると、亜麻仁油マヨネーズが出てきても何も不思議はありません。もちろん、普通のマヨネーズよりもサイズが小さいものしかないのは、早く使う必要があるからです。
天ぷらを揚げていて油酔いする経験は、料理屋、旅館など大量に揚げ物をするところでしかできないと思います。油酔いの原因となるアクロレインはα-リノレン酸を加熱するとできるものです。揚げ物にサラダオイルを使わないようにするきっかけになるかもしれません。
α-リノレン酸は、「リノレン酸」だけを覚えている人もいますが、リノール酸が変化すると炭素の二重結合が1個増えた、γ(ガンマ)-リノレン酸もできます。構造式も載せたので、α-リノレン酸、リノール酸と見比べていただけます。