太田油脂 マルタえごまオイル

日本で初めてえごま油を量産化した太田油脂のマルタえごまオイルです。

えごまオイル180g 価格:1,080円(税抜き1,000円)

食用えごま油(えごま種子産地:中国 最終加工地:日本)
酸化防止剤(ビタミンC、ビタミンE)

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初めてえごま食用油として出された商品

マルタえごまオイルは、太田油脂が1988年えごま油を日本で初めて食用油として商品化した商品です。

ベジタブルオメガ3「えごま油」の誕生~食用化への利用開発を読むと、愛知県の太田油脂が1951 年(昭和26年)から工業用途でえごま油(荏油)を製造販売していたのを、1988 年に食用化に成功するまでの経緯を知ることができます。

工業用のえごま油を食用にするきっかけは、「油の正しい選び方・摂り方―最新 油脂と健康の科学」の著者であり、当時名古屋市立大学薬学部の奥山治美先生から提案を受けたからだそうです。

酸化しやすいえごま油の食用化は課題が多かったようです。こんな風に書かれています。

保管時の劣化と精製時の熱による劣化を克服

えごま油を食用油として生産するにあたり、課題として挙げられていたのは「製造時と製品保管時の劣化防止」である。

すなわち、多価不飽和脂肪酸であるα–リノレン酸は高温や光といった様々なストレスに弱く酸化安定性に劣るとされており、製造後も保管時に劣化が進むことにより独特の臭いや異味が発生するため食味を大きく損ねてしまう。

また、食用植物油脂の精製は搾油、脱色、脱臭といった熱のかかる工程があるため、α–リノレン酸が熱により劣化する可能性が指摘されていた。

以上のことを踏まえ、当社は各精製工程で品質の目安となる条件や分析項目を設定し、制御ポイントを用いることを試みた。それにより、安定した品質で脱臭前まで精製の工程を進められるようにした。

さらに脱臭工程においては通常の油脂と同じ条件で行った場合、劣化の促進が懸念されたため、各種条件の検討を重ねた結果、最終的に商業用プラントで「えごま油」を生産(食用化)することに成功した。

えごま油は、メーカーによって搾って濾しただけのものと精製したものがあります。精製する意味は、保存性をよくするためです。

ただし、えごま油は、50%以上を熱に弱く酸化しやすいα-リノレン酸が占めるため、精製する工程で熱をできるだけ抑えなければなりません。

ビタミンCとビタミンEを添加

ビタミンCとビタミンEは抗酸化ビタミンです。保存性をよくするために添加されています。

しかし、えごま油が劣化しやすく食味を損ないやすい油であることは変わりがない。  さらに、当時一般的であった通常のガラス瓶では光を透過してしまうため、これも油脂の劣化を早める原因となる。

そこで生体内の抗酸化系の機能を応用し、VCとVEを組み合わせ添加することで酸化安定性を向上し、光については当時の油脂製品としては珍しい化粧箱に入れることで回避可能とした。

VC:ビタミンC
VE:ビタミンE

このように酸化対策がとられました。確かにお店に並んでいるたいていのえごま油は、外箱に入っています。こうして出来上がったのが、太田油脂 マルタえごま油 180gです。

ところで、ビタミンEとビタミンCを添加したえごま油や亜麻仁油は、加熱料理には使えないのでしょうか?

ビタミンEとビタミンCを添加したえごま油は加熱料理にも使える

油の正しい選び方・摂り方―最新 油脂と健康の科学(奥山治美著 農文協 2008)によると、このように書かれています。

抗酸化ビタミン(トコフェロールとアスコルビン酸エステル)で安定化したシソ(エゴマ)油は、160℃30分という調理条件で、有意な量のトランス脂肪酸を生成しません。

酸化安定性はAOM法で12時間、1年半保存時の過酸化物価は5以下です。大豆油に近い安定性となっています。

トコフェロールはビタミンE、アスコルビン酸エステルはビタミンCのことです。

AOM法とは、油脂の酸化障害に対する安定性を評価する方法です。試料を加熱して空気を吹き込み過酸化物の生成を調べる方法です。かなり激しい方法です。過酸化物価は5以下というのは、もちろん低い数字です。

過酸化物価について解説の記事を書いています。過酸化物価(Peroxide Value: POV)とは

もともと加熱(酸化)に弱いオメガ3の脂肪酸α-リノレン酸が豊富な油をわざわざ揚げ物や加熱料理に使いたいと思う方はほとんどいらっしゃらないと思います。

しかし、実際に使っても短時間なら大丈夫だろうということと、えごま油にビタミンEとビタミンCを添加したことで、酸化リスクが低くなっていることが安心できる材料だなと思いました。

NOTE

以前はスーパーに置いてあることはなかったのですが、最近は時々見るようになりました。精製油が好ましくないと考えている方には向いていないかもしれませんが、酸化しないよう温度には配慮されています。

精製してある方が、品質が安定すると考えることもできると思います。においが気になる方は、脱臭工程がある精製してある油の方がよいかもしれません。

オメガ3の油について、オメガ3の油は5種類あるにまとめてあります。

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