亜麻の種子には毒がある?

亜麻仁油は、本当にポピュラーな油になりました。ほんの数年前なら輸入食料品店か、自然食品店にしかなかったように思います。今は、たいていのスーパーの棚に並んでいます。

ところで、亜麻仁油というのは、亜麻の実を搾った油です。

何年か前だったか、亜麻仁油は問題ないが、亜麻の実には毒があるんだなんて聞いたことがありました。ネットで調べてみたら案外調べにくかったのでまとめておきます。

結論は、先に書いておきますが、気にするほどのことではないということです。

これはウイキペディアの亜麻に参照先が出ていましたが、平成20年9月に厚労省医薬食品局食品安全部監視安全課輸入食品安全対策室から「シアン化合物を含有する食品の取扱いについて」という文書が出ていました。

天然にシアン化合物を含有することが知られている食品としては、亜麻の実、杏子の種子、梅の種子、ビターアーモンドがあり、その輸入にあたっては、加工品も含めて検査し、10ppmを超えてシアン化合物を検出したら違反とすることという内容でした。

そういえば、これらの種には微量ですがシアン化合物が入っていることは案外知られています。枇杷の種にも入っていたと思います。

植物は動けないので、動物・昆虫による食害や微生物よる加害への対抗手段として、種子に種々の有害物質を含むものがあることが知られています。

私は、カレーが好きで自分でも本を見ながらよく作るのですが、インドの豆の食べ方を思い出しました。種はちょっとだけ発芽させてから調理するのというのです。私たちが普段食べる「もやし」よりももっと短くて、ちょっとだけ芽が出ればよいそうです。これは私が発芽させた緑豆ですが、先生によればこれでも芽が出すぎだそうです。

芽が出れば豆の毒が消えるのだとか。発芽するときには豆の中で自己消化が始まるので、毒も消えるのでしょう。

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亜麻のシアン化合物は、シアン化グルコシドという名称らしいですが、これは物質名というより、糖を含みシアン化物を産生する植物化合物という総称みたいです。(出典)含有量が多いと、植物内に含まれている分解酵素や腸内細菌により分解されて青酸(シアン化水素:HCN)を遊離し、食中毒の原因となる可能性があるとのことです。(出典

発芽以外に毒を消す方法は加熱することです。

青酸というと刑事ドラマで「アーモンド臭がするな。青酸だ」という台詞でおなじみです。毒性としては、ヘム鉄と結びついて呼吸を阻害するようです。

油については、加工段階でメーカーがチェックしています。また輸入品は検疫ですべて検査されています。そして、焙煎された(つまり加熱された)亜麻の実はカナダやヨーロッパで広く食べられています。ちなみに私はアーモンドが好きでよく食べます。もちろん、ビール飲みながらですが。

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