畜産物の中のオメガ3

畜産物の脂肪酸組成は、与えられたエサを反映します。穀物が多ければ、リノール酸が多くなります。最近、牧草で育てたグラスフェッドビーフ(grass-fed beef)が話題になっていたので、興味を持っていました。

牧草で飼育された牛とオメガ3脂肪酸

牧草で育った牛は、グラスフェッドビーフ(grass-fed beef)といわれ、オメガ3が多いと聞きました。早速、脂肪酸組成を調べました。確かにリノール酸に比べてオメガ3のα-リノレン酸が多かったです。しかし、牛肉に存在する脂肪全体の2%程度の話です。ごくわずかな量。果たしてこれを豊富といってよいのかどうか?

牧草で飼育された牛とオメガ3脂肪酸
牧草で育った牛は、グラスフェッドビーフ(grass-fed beef)といわれ、オメガ3が多いと聞きましたので脂肪酸組成を調べました。確かにリノール酸に比べてオメガ3のα-リノレン酸が多かったですが、脂肪全体の2%程度の話です。果たしてこれ...

牛肉とオメガ3

牛肉の脂質にオメガ3の脂肪酸がどのくらい含まれているのか。霜降りが多いリブロースについて調べましたが、100gあたり脂質が78gある脂身で、α-リノレン酸は約0.1gしかありません。他の部位、赤身や脂身が混ざった部分はもっと少ないです。ほとんどありません。

オレイン酸が一番多く、飽和脂肪酸のパルミチン酸とステアリン酸、オメガ7のパルミトレイン酸に続いてオメガ6のリノール酸も含まれています。これらは与えられたエサに影響されています。

牛肉とオメガ3
牛肉の脂質にオメガ3の脂肪酸がどのくらい含まれているのか。霜降りが多いリブロースについて調べましたが、100gあたり脂質が78gある脂身で、α-リノレン酸は約0.1gしかありません。他の部位、赤身や脂身が混ざった部分はもっと少ないです。ほと...

豚肉とオメガ3脂肪酸

豚肉に含まれるオメガ3脂肪酸は、100gあたり75g以上が脂質のロース脂身でも、わずか0.4g程度しか含まれません。赤身と脂身が適当に混ざった豚肉ならどの部位を食べても、オメガ3脂肪酸は、「ない」と思ってよいです。

豚肉の脂肪酸組成は、エサに由来します。

豚肉とオメガ3脂肪酸
豚肉に含まれるオメガ3脂肪酸は、100gあたり75g以上が脂質のロース脂身でも、わずか0.4g程度しか含まれません。赤身と脂身が適当に混ざった豚肉ならどの部位を食べても、オメガ3脂肪酸は、「ない」と思ってよいです。

卵のオメガ3は少ないがエサを変えれば増える

鶏卵の脂質は卵黄(黄身)にあります。一般的には卵に含まれるオメガ3脂肪酸は少ないです。穀物を与えているのでリノール酸が多い。オメガ3を含むエサを与えると増えます。オメガ3脂肪酸を増やした卵もありました。

卵のオメガ3は少ないがエサを変えれば増える
鶏卵の脂質は卵黄(黄身)にあります。一般的には卵に含まれるオメガ3脂肪酸は少ないですが、オメガ3を含むエサを与えると増えます。オメガ3脂肪酸を増やした卵もありました。鶏卵全卵の生とゆで、そして生の卵黄と生の卵白にわけて調べました。日...

他の食品に含まれるオメガ3については、食品の中に含まれるオメガ3をご参照下さい。

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