高オレイン酸のひまわり油と紅花油を探してみた

高オレイン酸(ハイオレイック)なひまわり油と紅花油(サフラワーオイル)について、メーカーと値段を調べてみました。意外と少なかったです。

ひまわり

ずっと使っていたオリーブ油がかなり値上がりしていました。オリーブ油はパスタや肉を焼いたり、炒め物、たまに揚げ物など加熱料理に使っています。

プラボトルに入ったものはなんとなく信頼できないのと、サラダ油やキャノラー油もあまり使いたいと思いません。

そこで、同じオメガ9のオレイン酸がたくさん入った高オレイン酸タイプの油を調べてみました。

ひまわり油と紅花油です。高オレイン酸のものは、だいたい80%がオレイン酸でリノール酸はほとんど入っていません。

ひまわり油

昭和オレインリッチ 600g

600gで500円くらいの値段がついています。かなりお手頃な値段です。容量は油の比重を0.9と考えると、700ml近くあると思ってよいでしょう。

昭和産業の食用油には次のように書かれていました。

オレイン酸80%含有。ピュアひまわり油。オレイン酸がオリーブ油や高オレイン酸べに花油より多く含まれており、健康維持を応援する油です。

コレステロールゼロでビタミンEも豊富な栄養機能食品です。あっさり・油っぽくない・素材の味を引き立てるので揚げもの、炒めもの、ドレッシングなどのいろいろなお料理にぴったりの油です。

 ピュアひまわりオイル 北の耀き 275g

北海道名寄市で栽培、生産されているひまわり油です。以前、ひまわり油で国産、遺伝子組み換えなしで高オレイン酸タイプがあったという記事を書いて、詳しく紹介しました。

花の岬「香々地(かかぢ)」 ひまわり油 180g

大分県豊後高田市でひまわりを栽培し、搾油されています。

製造工程が公開されていました。圧搾法による一番搾りの油です。

花の岬オイルとは
花とアートの岬 長崎鼻(長崎鼻リゾートキャンプ場)公式サイトです。大分県北部豊後高田市、国東半島の先端あたりに位置します。周防灘に向かい「鼻」のように突き出した岬、ここが長崎鼻です。降り注ぐ太陽と海からの風が、すべてのエネルギーとなります。長崎鼻は「見る」「聞く」「触れる」「香る」「食べる」の「五感リゾート」です。国東...

180gで1,854円です。

紅花油(サフラワーオイル)

AJINOMOTO べに花油 600g

600gで500円くらいの値段がついています。AJINOMOTO べに花油ではこのように書かれていました。

オレイン酸を多く含むべに花の種子からできた油です。
熱にも強く、あっさり軽いオイルです。

JOYL べに花油 ( コレステロール0 ビタミンE ) 味の素 J-オイルミルズ 600g ペット 1本
J-オイルミルズ
¥718(2024/03/19 10:18時点)
【商品紹介】「JOYL (Jオイル) 味の素 べに花油 」は、オレイン酸を多く含むべに花の種子からできた油です。コレステロール0でビタミンEがたっぷりです。栄養機能食品。べに花油はあっさりとしたおいしさが特長の油で、手作りのドレッシングや、揚げもの、炒めものなどに幅広く使えます。

日清オイリオ べに花油 600g

日清オイリオの日清べに花油では次のように書かれていました。600gで700円くらいの値段がついています。

天然ビタミンEをたっぷり含んだハイオレイック種べに花油を100%使用。健康維持に大切なオレイン酸をたっぷり含んでいます。

1テーブルスプーン(14g)当たりオレイン酸は 11gと表にありましたので、約79%がオレイン酸です。

紅花 紅花油一番搾り 600g

600gで900円くらいの値段がついていました。メーカーは、紅花食品株式会社。メーカーサイトの紅花オレイン一番搾りを見ると、このように書かれていました。(商品がリニューアルされたようです)

オレインタイプの紅花油です、オレイン酸は不飽和脂肪酸の一つで熱に強く、酸化安定性に優れた特性をもっています。

したがつて揚げ物がカラッと仕上がり長時間品質劣化がしにくいのが特徴で、機械圧搾法による一番搾りの油です。

有機栽培べに花一番高オレイン酸 500g

500gで875円。メーカー希望小売価格(税込み)です。メーカーは創健社。メーカーの商品インフォメーションには次のように書かれていました。

有機栽培されたべに花の種子を、化学溶剤を使わず低温圧搾製法で搾った有機JAS認定べに花油。オレイン酸とビタミンEを豊富に含む品種の種子を使用。栄養機能食品(ビタミンE)。

創健社 べに花一番高オレイン酸 825g

同じ創健社の紅花油です。こちらは有機ではないようです。サイズが大きくなっています。メーカー希望小売価格1404円(税込み)油の比重は0.9くらいですので、900mlと少し入っている計算になります。

どうしてオレイン酸が多くなるのか?

もともと、ひまわり油も紅花油もリノール酸が多い油です。ハイリノールと書かれた油も売られています。かなり安くなっていますけれど。

いまの時代だと、種を遺伝子組み換えしてオレイン酸をたくさんつくるようにしたのかなと思いますね。

それで、調べてみました。

育種による油脂の改質によると、ひまわり油も紅花油もかなり早い時期から品種改良が行われており、遺伝子組み換えではなさそうです。

ひまわりの品種改良

リノール酸を70%前後含むことを特徴としているが逆にオレイ ン酸を70%程度含む系統のあることが1979年に明らかにされた。

ひまわり100系統の脂肪酸組成を分析した結果,オレイン酸が21.2~75.8%,リノール酸は18.2%~70.7%に分布していることがわかった。その後油脂の改質育種が行われ今日では多くの高オレイン酸ひまわりが見られるようになった。

紅花の品種改良

サフラワーは紅花のことです。

サフラワーの高オレイン酸品種は1966年に開発されている。改質以前の品種はリノール酸を80%,オレイン酸を11%程度含んでいたが改質により前者を14~18%。 後者を75~80%にすることに成功している。

まとめ

ひまわり油は、きっと一度も使ったことがないです。しかし、パーム油・大豆油・菜種油に次ぐ第4位の油なのだそうです。(出典)その割に、普段買えるひまわり油は種類が少ないようです。生産量は、大豆と菜種に比べるとぐっと落ちます。

紅花油は一番搾りのものがそこそこの値段で、高くなってきたオリーブ油の代わりに使えそうです。そうそう、紅花は山形県の県花でした。

精製されているみたいです

ひまわり油も紅花油(サフラワー油)も搾ったあとに精製されるようです。食用植物油脂の日本農林規格を読むと、ひまわり油紅花油とも、精製ひまわり油とひまわりサラダ油、精製サフラワー油、サフラワーサラダ油の区分しかありません。

精製油とサラダ油の違いは、サラダ油の方が、さらに冷却してワックス分を除去しているところです。冷蔵庫にサラダ油を入れても固まらないのはそのためです。(出典:(2)日本で流通する植物油

つまり、ひまわり油、紅花油と名前をつけるなら精製油かサラダ油にすることが条件になっています。

創健社の「べに花一番 高オレイン酸(圧搾製法)」 おいしさの秘密にも精製していると書かれています。

精製については、油の精製とは魔法なのだろうか?という記事で説明しています。

油の精製とは魔法なのだろうか?
食品の精製というとあまりよいイメージがありません。砂糖の精製、塩の精製、小麦粉の精製などなど・・・。しかし、そもそも精製とはどんなことを行うのでしょう?品質管理、特に保存性をよくする目的があるように思います。精製とは純度を上げるこ...

最近、お店で買うよりネットで買う方が少し高い場合が多いので、まず、お店に行くのがおすすめです。

また、オリーブオイルについて他の記事は、オリーブオイルについて書いた記事のまとめをご参照ください。

そして、最後に、オリーブオイルにこだわる方におすすめの国産(香川県多度津)エキストラバージンオリーブオイルがあります。高いですが、これは一度味わう価値があります。

蒼のダイヤ。エキストラバージンオリーブオイルとは本来こんな味なのか
国産オリーブ100%のエキストラバージンオリーブオイル、蒼のダイヤを味わって驚きました。エキストラバージンオリーブオイルとは、こんな味だったのか。そして、つくっている会社に興味を持ち、(株)蒼のダイヤについても調べました。蒼のダイヤ...
タイトルとURLをコピーしました