ホッケの脂質は、生だと100gあたり4g。よく食べられる干物だと100gあたり10gあります。オメガ3の脂肪酸は、100gあたり1~2gです。干物は大きいので1枚食べると十分ですね。
ホッケの脂質は100gあたり4g
ホッケ生の脂質は100gあたり約4gです。塩をしたり干せば水分が抜けるので、100gあたりの成分が濃縮されるのは当たり前のこと。一番よく食べられるのは、開き干しだと思います。
開き干しなら脂質は10g
干物だと脂質は約10g。干物が脂を感じるのはこのためです。
数字は、日本食品標準成分表2015年版(七訂)から調べました。
オメガ3の脂肪酸は1~2g
オメガ3の脂肪酸は生では1gですが、開き干しでは2gになります。ホッケの開き干しは大きいですから1枚食べたらお釣りが来ます。
ほっけ /生 |
ほっけ /塩ほっけ |
ほっけ /開き干し /生 |
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エネルギー | 115kcal | 123kcal | 176kcal |
水分 | 77.1g | 72.4g | 67g |
たんぱく質 | 17.3g | 18.1g | 20.6g |
脂質 | 4.4g | 4.9g | 9.4g |
炭水化物 | 0.1g | 0.1g | 0.1g |
灰分 | 1.1g | 4.5g | 3g |
食塩相当量 | 0.2g | 3.6g | 1.8g |
脂肪酸総量 | 3.14g | 3.92g | 7.92g |
飽和脂肪酸 | 0.7g | 1.03g | 1.99g |
一価不飽和脂肪酸 | 1.21g | 1.76g | 3.48g |
多価不飽和脂肪酸 | 1.19g | 1.14g | 2.45g |
n-3系多価不飽和脂肪酸 | 1.09g | 0.97g | 2.14g |
n-6系多価不飽和脂肪酸 | 0.1g | 0.11g | 0.2g |
16:0パルミチン酸 | 470mg | 650mg | 1300mg |
18:0ステアリン酸 | 94mg | 79mg | 150mg |
16:1パルミトレイン酸 | 240mg | 380mg | 790mg |
18:1計 | 550mg | 860mg | 1600mg |
18:2n-6リノール酸 | 37mg | 51mg | 100mg |
18:3n-3αーリノレン酸 | 17mg | 32mg | 81mg |
20:4n-6アラキドン酸 | 57mg | 37mg | 65mg |
20:5n-3イコサペンタエン酸 | 450mg | 470mg | 960mg |
22:6n-3ドコサヘキサエン酸 | 530mg | 350mg | 740mg |
ホッケの干物
北海道の人にとってホッケはなじみがある魚です。居酒屋でホッケを頼むと出てくるのは、ほぼ100%開きです。なるほど、鮮度が落ちやすかったので、干物にして流通させていたのですね。
本種の鮮度が落ちやすいため、流通や冷凍技術が発達していない時期にほとんど食用とされなかった。しかし、北海道近海でニシンが獲れなくなると、代替品としてホッケの需要が急増した。
また第二次世界大戦後の食糧難に伴い、本種は安易かつ大量に捕れる食材として重宝され、関東地方などに配給された。しかし、前述のとおり冷蔵技術がまだまだ発達していない時代ゆえ鮮度と味が落ちてしまったことから、戦後の食糧難を経験した世代には当時の記憶もあり本種をあまり好まない向きもある。
流通する際には、開いた干物として並ぶことが主流である。干物にすると、淡泊な味に独特の食感がある。また骨が取りやすく食べやすい。(出典:ホッケ)
以前、北海道からホッケの干物を送ってもらったことがありますが、その大きさにびっくりしました。こんなに大きかったっけ?って思いました。
NOTE
ホッケの干物は骨を外しやすくて子供の頃食べやすかった記憶があります。私は骨を外しながら魚を食べるのが苦手で、めんどくさくて魚が好きではなかったです。しかし、ホッケは食べやすかった。
しかも、大きいので食べ応えがありました。ところで、ホッケの刺身を食べたのは、多分、ここ10年くらいのことだったと思います。
都内の居酒屋にあったのでめずらしいなと思って注文しました。子供の頃住んでいた北海道では多分食べたことがなかったと思います。
その他の水産物とオメガ3については、水産物の中のオメガ3をお読み下さい。